こんな妄想を考えてみた。
昨今、選挙に行く若者が減っている。彼らにも言い分はあって
1.『どうせ選挙に行っても世の中は変らない』
2.『ジジババの意見だけが通る若者の意見は取り上げられない』
3.『誰が議員になっても同じ』
等々。政治に期待がもたれ無い事が最大の原因。
というのが大方の見方だろう。でも本当にそうだろうか?結局歴史的大敗を喫してしまったが先の衆議院選挙で当時の麻生首相はネットユーザーの意見を一定数支持として集める事に成功している。有権者も麻生首相には好意的な部分があり、全面的にと言わないまでもその政策に理解を示した。
その麻生首相を生み出したのは紛れも無い『有権者』である。有権者=国民から負託を受けて利益代表として国会に臨んでいるのが『国会議員』である。支持する人たちの利益代表として国会に送り込んだのだから国会では支持者の『代弁者』として奮戦してもらうのが大事な活動の一つとなる。
この原点に戻って若者の力がいかなるものか、実験してみてはどうか?
つまり、実際に若年世代有権者の力を結集して実際に衆議院議員を生み出し、その議員によってどのように政治に国づくりに自分たちが関わるのか『体験』してもらう実験を行なってみてはどうか?と提案する次第である。
では具体的にどうやって支持を集めるのか?
ネットユーザーに活躍をお願いしたいと考えている。
ネット草創期から根強い人気を誇る巨大掲示板『2ちゃんねる』
と
動画というジャンルから成長した巨人『ニコニコ動画』
である。それぞれのユーザーによって訪れるであろう衆議院議員選挙で議員を誕生させられるかを競ってもらう。
各サイトに決めてもらう項目は以下の順番ではどうだろうか?
1.まず当選した議員に何をさせるのか?(どういう公約を掲げさせるのか)
2.候補者募集。(どんな人に1.を託すのか)
3.候補者決定。(ここで実際の選挙区が決まる)
4.選挙活動。(各ネットユーザーが1.を実現させる議員誕生へ向けて広報支援活動を行なう)
5.選挙結果。(全滅するか、どちらかに議員が誕生するか、両方誕生するか)
この項目はまだまだ叩き台の叩き台みたいなもので実際の企画として育てる必要が多分にあるが、面白い社会実験になるのではないだろうか?
これにより多くのネットユーザーが実際の政治に参加した体験を味わう事ができる。今まで絵空事だった事が少しは身近な出来事に感じられるだろう。まして、実際に議員が誕生した場合はその議員の言動、行動に注意を払うだろうし、公約実現に向けて議員がどのようにアプローチしているのか気にかけることだろう。
この実験に参加し、体験を積んだ若年層有権者はきっと今までと社会の見方が変ると思われる。
ただ、上手く行く保証もないし、実際どれだけの人が賛同してくれるかもわからない。活動の全てがボランティアに頼らざるを得ず、金銭的なインセンティブは一切期待できない。ただ、実際に議員を生み出す事ができたならその達成感は今まで経験した事の無いものになると予想される。少なくも『議員を選ばされた』ような感覚は無いはずだ。