トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

中国人起業家

最近経済が陰って来た中国だがまだまだ活きのいい起業家はたくさんいるようです。

(記事抜粋)

最近、中国では人件費が暴騰、中国でモノづくりをするにも工場の「自動化」は避けられない状況となった。しかし、中国で品質の高い機械メーカーは不足している。だから日本の自動化機械が脚光を浴びているのだ。

劉さんは、「今しかない」と30歳で独立を決意する。「自動化」のための日本製の機械を扱う商社と機械メーカーを同時に立ち上げたのだ。「中国のビジネスマンはいつも『独立』を夢見ています。ですから私も独立しました。50歳になっても人の会社で働いている人は力のない人です」と彼は言う。

彼の工場には、日本製の自動化ロボットと縦型旋盤、横型旋盤が並んでいる。工程のコアの部分には日本製の機械を使い、周辺の設備は自社で開発しているという。

彼の機械に対する知識に私は感服した。「日本の技術や製品についてよく勉強していますね」と私が言うと、思わぬ答えが返ってきた。

「いえ、中国で営業をしながら最も勉強したのは中国市場についてです。もし、私がそのまま日本に居て日本の中で仕事をしていたら中国の市場、顧客の考え方をここまで理解できなかったと思います。実は、中国の市場の特性について理解していない中国人も案外多いんです。中国で働いていても、仕事をどんどん変える一貫性のない中
国人は、市場や顧客のニーズについて本当は分かっていない。そんな人をパートナーにしたら大変ですね」

確かに劉さんは、一貫して機械の分野で働いている。

「先生、今、中国での商売で一番難しい事はなんだか分かりますか?」不意な質問に私は答えに戸惑った。
彼曰く、「実は『代金回収』なんです」。「中国人は損をするのが大嫌い。だから、あの手この手と契約書を取り交わしてからも色々値切ってきます。分割払いになった場合、最後の金額を支払わない企業も多いんです。担当者はいくら値切ったかも成績の一つにされる場合もあるので」

日本人の中国での商売の難しさに『代金回収の問題』があることは、以前も取り上げた。しかし、中国人にとってもこの問題は頭が痛いらしい。

やおら劉さんが、中国での回収についてテクニックを披露してくれた。
「まず、回収の基本は原価を回収すること。利益分の回収は二の次です。相手は最後に2割引を要求してきますから、利益がとりたければ最初から2割分上乗せしておきます。これで双方適正価格になります。最後の回収分はないものと考えて見積もりを設定した方がいいでしょう。最後に、リベートの問題。キックバックは大体価格の5〜10%。その分を更に上乗せしておきます」

このリベートに日本の商社は耐えられないので、日本企業は苦戦しているのだという。「これも我々現地企業の役割です。日本ができないことを我々がやって日本の機械をきっちり売り込むのです」と、なんとも頼もしい。

(記事抜粋終わり)

中国人に限らず他のアジアの民は日本人より確かに商売は上手だ。お金に聡い。この際だから経営陣を変えちゃえば?とも思わなくも無いが変えたことによって力は得るだろうが日本的な有利な部分をかなり失う事になるのは間違いないだろう。それが吉と出るのか凶とでるのかはまだ解らないけど。

例えば私の所属する日本の会社は業界的に世界では実は名の知れた会社である。日本では殆ど無名。海外顧客の多い同世代、同業界のサラリーマンには『トマさん所は儲かってるでしょう〜ww』と言われる事がある。『いえいえ全然ですよ。まあ、ボチボチやってます。』と答えるが、相手にはきっと、とっても儲かっているように写るのだろう。客観的事実からすると儲からないのが不思議なくらいのロケーション。でも実際たいして儲かってない。少なくも儲かっている実感は無いと少なくも私は思っている。

いや、でも上の人達はスゲーもらっているとか言う噂もあるにはあるが…。

困ったものだ。

これはひとえに経営陣がボンクラな性だ。この経営的な部分はもはや改善されないと思う。しばらくの間。最低10年は改善されないだろう。その間に会社が潰れたりし無いことを節に祈る。