トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

小子化対策あれこれ

自民党が政府民主党を批判して、『0歳児の面倒は家族で見るのが普通だろwww』と言う提言を出した。



『馬鹿者!』



と言いたい。いったい、いつの時代の話をしてるんだ?だから民主党がボロクソでも自民党の支持がいつまで経っても伸びないんだよ。



0歳児を問題無く面倒見られる子育て世帯って一体どのくらいあるんだ?試算したのか?世帯年収が600万円超で700万円級の世帯は全体の3割居ないんだそうだ。それで子供が生まれたら間違いなく共働きだろ?(2008年政府発表によると平均年収は447万円)


今は核家族化でジジババが同居していないのが普通。託児所も保育所も不足している。それなのに0歳児は『家族で面倒見るのが普通』だと?何をもっての普通だよ。いくら掛ると思っているんだ?


中国はろくに育児休暇が無い。これは育児休暇を取らせないのではなく、育児休暇そのものが極端に短いのだ。知り合いの中国人に聞いたら通常1〜3ヶ月だそうだ。つまり、その間に生んで職場復帰してくる。中国の会社は日給月給である場合が多く、育児休暇の1ヶ月無いし、2〜3ヶ月を超えて休んだら給料ゼロなのである。

だからたいていの場合、ジジババが同居していてお母さんは子供を生んだら子育てはジジババに完全に任せる。そしてとっとと働く。お腹が大きい妊婦さんももうお腹から赤ちゃん出てきちゃうんじゃないかと思うくらいの状況まで働き倒してから、育児休暇に入る。

核家族化が定着するまでの日本と同じだ。今の日本は違う。家族で育てるには条件が厳しすぎる!それを対策するのが政府だろう。政府がまるまる責任を持てとは言わない。子育てが上手く行く『流れ』を作ってくれればいい。


政府に金が無いのは国民も良く解っている。だから『流れを作る』実際に面倒を見ないで面倒見てくれる状態を作り出せばよい。例えば『社会起業家』を活用する。『NPO』を活用する。それら組織が動きやすい流れを法整備して支援する。お金が無いから知恵で勝負だ。究極、社会が面倒を見てくれる『形』を生み出してしまえばよい。


戦前、戦後の日本なんて良く自分の家の子供じゃなくても代わりに育ててくれたなんて話を聞く。私の父親の家もそうやって育てた子供が何人かいて、父親の話では実際の子供達と兄弟のようにして分け隔てなく育てられたのだそうだ。


そういう社会の仕組みが昔は庶民にあった。今はそれが無い。だからそれに近い仕組みを作り出せばお金が無くてもやっていける。そのためにはルールを作り、『流れ』を変える必要がある。


今は一箇所だけ頑張っても駄目な時代だ。社会だけ頑張っても駄目。個人だけ頑張っても駄目。政府だけ頑張っても駄目だと思う。


流れを作って仕組みを変える。


それが出来るのは立法府である国会の政治家だけだ。今この時代こそ政治家がいい意味で脚光を浴びる最大のチャンスだと思うのは自分だけだろうか。汚名返上、名誉挽回のチャンスなのだから本当に頑張って欲しい。


なんで仲良く出来ないのかな。