トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

四川地震について

5年前の四川地震では日本の救助隊が中国四川省へ赴いて救助活動に全力を尽くした。当時も反日感情はあるにせよ中国から『日本人は嫌いだが救助には感謝する』とコメントが有ったくらい地元には感謝された。


ところが、5年後の今回の震災は『中国から救助の必要は無い!』と宣言されてしまった。これを受けて大抵の日本人は『尖閣諸島』の問題があるからだと言うだろう。実は違う。


地元の中国人(四川省の人)も他地域の人もちょっと目端の利く人ならわかるレベルの問題がある。今回の地震地域は前回の地域よりも南に移動しており、その地域とは軍事や原発に関する国家秘密に関係する施設が多く存在する地域なのだ。もしくはその施設から近い。


従って中国政府としては勝手に他国の部隊や救助隊に出入りして欲しくないという事情がある。この情報を地元の一般人も含め大体の人が知っているので、救助に来てもらえないだろうなという諦めも出ているくらい。だからネットで惨状を『世界に配信』している一般人が多いのだ。世界で騒がれれば、中国政府も早く動くかも?と言うわけだ。


従って、尖閣の問題だけで日本政府の救助隊派遣を断ったわけではない。中国は中国共産党一党独裁だが400を超える少数民族と過半数を占める漢民族との権力闘争と自由解放闘争のせめぎ合いで成り立っている。中央政府の言うことも、地域政府が反論するような世界なのだ。だから国家標準も2本立てになっている。GBというのがその筋では有名な法律だがこれにはもうひとつ、付随法令集が着いていてこちらは法的拘束力が無い代わりにGBの解釈の根拠になると言うオマケがついている。GBの解釈が地方政府ごとにまちまちになるため、国内で物資の輸送が制限されたりする。


そんな国と仲良くやっていくのは非常に難しい。