少子化対策の基本は、出生率を2.0までに回復させたフランスの「シラク3原則」(下表)の実行につきると考えています。この原則に照らすと、育児休業がキャリアの中断というのはおかしいし、ましてやランクダウンなどはあってはならないことです。
フランスでは育児休業は留学と一緒。賢くなって帰ってくるのだから、ランクアップしてあげてもいいくらいだ、という考え方です。「シラク3原則」にも「育児休業中は働いたものとみなす」という法文を入れてあり、10人中2番の人は、最低でも2番のまま戻れるということを、きちんと法制化している、というわけです。
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週刊東洋経済より。
シラク三原則
1.子供を持つことによって新たな経済負担が生じないようにする。
2.無償の保育所を完備する。
3.復職する際はその間働いていたものとみなして、企業は受け入れなければならない。
これは明確な基準だ。そりゃ、出生率が2.0超えるわな。
更に再三この日記でも紹介している婚外子を実施として認めるような税制を施している。これなら間違いなく子供は増える。親の責任関係ないもの。
関係ないというか、子育てに関して親の責任を経済的な部分だけ国がかなりの部分を肩代わりしたというのが正確な言い方かもしれない。
あとは親になる覚悟があればだれでも子供を持てる制度に国の仕組みを変えた訳だ。
日本でも似たような施策を打てれば20年後には2.0位とは言わないまでも、1.9後半は目指せるのかもしれない。