トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

貧乏飯にモノ申す。

週刊SPAの記事に41歳の独身男性が、低収入である事から、炭水化物中心の食生活を食費が少ない為に行わざるを得ず、新型栄養失調をともなう危険な状態であるという記事が載っていた。

 

いやいや、これは大きな間違いだろう。

 

男性は月の食費が2万円だと言う。だから、空腹を満たすために乾麺類を主体に炭水化物中心の食生活になっているのだと。

 

ちょっと待ってくれ。

 

私は結婚していた当時、夫婦二人で食費は月に35000円で御釣りが出ていた。実際は3万円で十分まかなえていただろう。別に粗食に徹してケチっていた訳では無い。普通に3食、食べていた。一人に換算すれば月に¥15,000~¥17,500円である。どうして、2万円でたった一人そんな不安定な栄養の無いメニューに陥るのか理解できない。

 

例えば、米10㎏の相場は¥3000~¥4000円だ。普通にあきたこまちコシヒカリが買える。10㎏だと一人ならゆうに1ヶ月は食べていられる。冷凍ごはんに出来るので日持ちもする。

 

野菜は例えばキャベツ。1玉約1㎏が余程毎日バリバリ食べなきゃ1週間は最低でももつ。日持ちは冷蔵庫保存なら1ヵ月は行ける。花が咲くまで。保存がきいて栄養価もそこそこ高く、高騰している時期でも200円程度の価格で高くても400円は行かない。

 

根菜類はニンジン、大根が比較的値段が安定しており、にんじんは緑黄色野菜なので栄養価は抜群。大根は何にでもアレンジが聞くので煮る、焼く、炒めるのすべてに使える野菜。これらも日持ちがして、しかも100円そこそこで一回分が購入できる。根菜類で忘れてはいけないのは玉ねぎ。安売りしている事が多く、血液サラサラ成分の豊富な野菜。これも煮る、焼く、炒めるどれも行ける万能型。

 

これにブロッコリーを追加したい。茎も含めて全部食べることが出来、ビタミンの宝庫で、値段も通年投資て安定している。ブロッコリーが極端な不作で高騰するって話を聞いた事が無いでしょう?だいたい200円くらいで一個買える。塩ゆでして、茎と葉を分けて冷凍保存すればちょいたしの具材として使い回せる。3回程度の料理には十分使える。ちなみに生の状態で冷蔵庫に放置しても2週間程度で腐る。逆に言えば1週間は下処理しないでももつ訳で、かなりの野菜不足を補える。

 

卵でたんぱく質補給。これも価格の優等生と長年言われるだけあって、だいたい10個パックで198円とかで販売されている。一日1個食べても10日もつ訳で、3パックあれば一ヶ月行ける。

 

そして、独身一人暮らしで栄養価を考えたら、抜く事が出来ないのは味噌だ。調味料としても優秀。大抵味噌で煮込めば食える。同類にカレー粉があるがこれは飽きがくるので飽きの少ない味噌の方が優秀。しかも、ブランドメーカーの味噌でも1㎏250~350円程度で購入できる為、安価である。

 

で、何が言いたいのかというと。

 

これらの野菜と、味噌があれば、日本食の基本スタイル、一汁一菜が確立できる献立が容易に作れるって事。そもそも味噌汁は非常に優秀な料理で、なんでも煮て味噌汁にできてしまう。これにご飯があれば一食分の栄養はかなり賄える。

 

けんちん汁や豚汁のような具だくさんの味噌汁とご飯。これだけで、ほぼ栄養素を賄える。嘘だと思ったら栄養士に聞いてみ?そして製造時間が短い時短料理という利点がある。味噌汁作るのに15分も掛からないよ?具材斬って、煮て、沸騰したら味噌溶くだけだもん。あと炊飯器で御飯たくだけ。簡単でしょう?そこへあと一品足せば一汁一菜の完成。栄養バランス的には味噌汁で補えない分を補うイメージ。

 

肉でも、魚でも、豆類でも良い。ご飯を白米で無く玄米をブレンドするとより良いが、玄米が高いのでこれは食費を抑え様と思ったらちょっと考える必要あるけど。

 

全部で幾らよ?

 

米、野菜、卵、味噌、一月分で計算すると、だいたい¥9500~¥10000円くらいよ?

 

小麦粉、片栗粉、各種調味料、塩、しょうゆ、砂糖、酒、みりん、ソース、マヨネーズ、ケチャップ、七味唐辛子、ワサビ、バター、油を一通りそろえたとしても合計2万円は行かないでしょう?調味料は必ずしも来月買い替える訳じゃないし。

 

どう見積もっても、パスタオンリー、炭水化物の塊の食生活が2万円行くと思えない。

 

今言った通りの最低限の食材で栄養価を満たす味噌汁主体の一汁一菜を目指したメニュー構成で月々1万円よ?2万あったら、これに肉魚が追加できるって想像荷難くないでしょう?

 

そもそも、クソ貧乏な昭和前半時代の日本人なんか一汁一菜もままならず、タンポポの茎を喰ってたんだから。余裕で献立組めるんだって。ちなみにタンポポの栄養価は舐めてはいけない。その辺のヨモギも食える。その気になったら河川敷行けばセリ、ノビル、タンポポヨモギなど食えるものが生えている。

 

私が言いたいのは独身定収入だからこそ、和食の基本、一汁一菜の献立を軸に栄養バランスを考えた低コスト料理を自力で考案するのがとてもいいと言う話。今はスマホ一個あればそう言ったメニューはあちこちからパクる事も出来るのだから労力は殆んどかかるまい。

 

20代の頃、月の手取りが、5万円だったにも関わらず、親に仕送りで5万円送ってしまって、学生の頃の貯金で月3万円で生活していて、自分の給料を仕送りしても、手元に残ったお金で生活できるようになったのが、仕事始めてから3ヵ月後という状態でした。でも、記事で見かけた男性よりもまともな食生活でしたよ?

 

同じ寮に住んでいた同僚に手料理振る舞ってたし。一人前作るのは難しいので、どうしても2~3人前作るでしょう?その余りを振る舞っていたのですが、何故かみなさん『材料費』言って300~500円の小銭をくれた(笑)お蔭て儲けが出ちゃうくらいだった(笑)

 

もっと貧乏を楽しむ位の角度で日々過ごせば結構毎日の料理も上達するし、節約メニューも開発できるのにもったいないと思った次第。

 

え?今ですか?

 

今も私は自炊が基本。収入は当時とは比べ物にならないですけど。年収ベースで3倍近いから。でも食費は20代の頃から大して変わらん。月の食費よりも、外食で食べるご褒美メニュー一回分の方が高額だったりするから。毎月じゃないけどね。