トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

事実ならノーベル賞モノじゃないの?

会議で議事録を取る必要はなし。外国企業との商談も通訳いらず――。

そんな夢のような世界を、中国屈指の音声認識AI(人工知能)企業である、アイフライテックがすでに実現している。

同社が開発した「智能会議系統(スマート会議システム)」は、会議中の発言をAIで認識し、自動で文字に変換してスクリーンに映し出す。音声認識の正確性は中国語で97%、英語で95%と、プロの速記者をも上回る高さだ。声紋を分析して話者を識別できるのはもちろんのこと、中国語と英語だけでなく日本語や韓国語にも対応し、リアルタイムでスクリーンに対訳を表示する機能を併せ持つ。中国語では、会議の要点を短くまとめた要約すら、自動で作成可能だという。

人間のような声を人工的に生み出す音声合成の技術も発達している。その名も「AIカスタマーサービスロボット」。中国火鍋チェーン大手で日本にも店舗を持つ、海底撈(ハイディラオ)などの外食企業で活用されている。予約を取るため店舗に電話してきた客と、まるで人間同然のスムーズさでやりとりができる。研究部門のトップを務める李世鵬・アイフライテック副社長は、「電話の相手が人間かロボットかを判別するのは難しい(くらいの自然さ)」と豪語する。

 

 

週刊東洋経済記事より。

 

IT業界のAI論文数では世界屈指の発表数を誇る現在の中国。

 

学生ベンチャーと言っても、このくらいの快挙を成し遂げる会社が出てきたとしても不思議はない。モノづくりを得意とする日本の技術と方向からして大きく違うこのIT分野は一気呵成に起業のアドバンテージを取れる数少ない分野の一つ。特に中国は強烈な学歴社会なので、自頭の良い学生はそれこそ数百万人単位でいる。日本の政令指定都市一個分くらいの東大、京大クラスの学生が毎年出てくると言っても決して言い過ぎではないだろう。

 

人口が多い国で、学歴が優秀ってのはそう言う事。

 

さて、そんな分野で、ワザ的な積み上げもいらず、理論研究で話が進むITやらAIの分野はハマれば飛躍的に学術的進歩が見込める。実験も、物理や化学や生物に比べたら、特別な装置が要らない場合が多い。つまり、投資に対してリターンがデカい可能性が高いと思う。

 

ハッキリ言って、日本のAI技術やIT技術は中国と比べて10年は遅れてる。それはIT土方とか言われるように目先の利益に奔走して、本来の人材育成を怠り、根幹の技術をマスターした人材群を全くと言って良いほど育んでこなかったツケだ。

 

その上で、今回の中国のIT企業の業績ですが、申し訳ないけど『本当にそんなことできているんですか?』と疑いたくなる。いや、信用したいですよ?そんな技術があって、安価に使えるのなら、うちみたいな中小企業、海外進出するのが楽勝になる。海外駐在んだって、語学度返しで登用できるなら、あっという間に交代要員を準備出来るんだから、こんな楽な事は無い。

 

いずれAI技術が進歩すれば、このようなシステムが誕生することは想像に難くないですが、今都合よく、間に合っているのか?と言われるとどうしても、信じられません。

 

これが、アメリカとかドイツとかが同じこと言ってたら、あるいはあり得るかも?と信じたかもしれませんが(笑)

 

いやね?

 

どういう意味かと言いますと。中国では例えば日本語が話せますって、日本語通訳の面接に来る人がいるとします。で、どの程度喋れるか、テストする訳ですよ。実際に面接してみて。ところが、ニコニコしながら、おはようございます!お疲れ様です!と言ったキリ、それ以上会話が出来ません。他の言葉は通訳の仕事をしながら、覚えます!(ニッコリ)なんてのが普通に面接に来るんです(笑)

 

それも10人面接に来て一人とかの確立じゃ無くガチで3人4人そういう輩が混ざって来る。出来るの意味がそのくらい許容範囲が広いんです(笑)このITベンチャー曰く、開発した通訳AIは電話で、人間がそれと解らない程度の会話力と言いますが、想定している言葉がごく限られた、出前を注文する会話なんて、初音ミクでも前もって用意しておいたら出来そうな気がしません?

 

会議の会話も、例えばですよ?音声通訳ソフトがGoogleのネット検索に組み込まれている時代ですから、それをそのままパクって、処理速度だけをスーパーパワーのマシーンでカバーしたら、レスポンスだけは何とかなるような気がしませんか?(笑)

 

そういう事です疑っているのは(笑)

 

手品のタネみたいなもので、言うほど本当の力量を持ってますか?って話なんです。もし本当にその様な強烈な力を持った翻訳AIならばそれこそWin95が出て来た時みたいに爆発的に流行るはずです。そうなれば価格も安価になるでしょうから、それから買っても間に合うでしょう?用途から考えるに。

 

それに、こういうアイテムって、数の効果が見込めるから、同じシステムを使っている他の会社があったとすると恐らく、議事録なんかもデータ共有できるだろうし、メールも自動翻訳できるようなシステム上の連携が可能になったり、結構簡単に行けると思うんですよ。だって、AIがやる事ですから。

 

でも、そうなってない(笑)

 

だから、もう少し様子見て、世界的に流行って来るようなら手を出すくらいでいいんじゃないかな?と思ってます。フェイスブックも、Twitterも、LINEも使える道具は押しなべて爆発的に流行るでしょう?この業界。本当に実力のある通訳AIシステムならそのくらいガンガン来るはずだと思って、今は静観してます。