トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

待て待て待て待て!そりゃないだろう?

20代から40代の未婚の男女が結婚しない理由は、「適当な相手にめぐりあわない」が最も多いものの、6割以上の人が相手を探すための行動を起こしていないことが、政府が18日に閣議決定した「少子化社会対策白書」で明らかになりました。

ことしの「少子化社会対策白書」では、去年12月に結婚を希望している20代から40代の男女3980人を対象に行った意識調査の結果を紹介しています。

それによりますと、結婚していない理由を複数回答で聞いたところ、
▽「適当な相手にめぐりあわない」が最も多く46.8%、
▽次いで「結婚資金が足りない」が26.6%、
▽「異性とうまくつきあえない」が24%でした。

このうち「適当な相手とめぐりあわない」と答えた人に、相手を探すために行動を起こしたか尋ねたところ、「特に何も行動を起こしていない」が61.4%に上りました。

とりわけ20代の男性は72.5%が「行動を起こしていない」と答え、若い男性が結婚相手探しに消極的であることが浮き彫りとなっています。

 

 

NHK Webニュースより抜粋。

 

ちょっと待って欲しい。

 

今の20代の給与所得中央値と非正規雇用割合って、行動を起こしてないと非難されるほどの数字じゃやないだろう?

 

金も無いし、結婚相手を探すような時間的余裕も、金銭的余裕も全然ないんだろうよ。

こういう自己責任論ありきのアンケートをNHKがとったりするから、日本引きこもり協会、通称NHKなんて言われるんだよ。

 

論点がおかしいだろ?

 

マッチングできないのではない。マッチングしないのだ。

 

婚活系のコンテンツを扱っている大抵の人が、口にするマッチングの不一致。そもそも、結婚する事自体を現在は「世間の要請」だったり、「なんとなく」程度の気持ちの向き不向きだったりで、設定しているのだから、そりゃ10人いれば10人要求が違う。マッチングする訳無い。多様性が有り過ぎで、近い価値観の人で括れてないのだから、上手く行くはずがそもそもない。

 

他方、戦後間も無くから、高度成長期に掛けては明確な目標が有った。首都圏を目指し、集団就職で一定の年齢層の似た様な価値観の男女がとんでもない数詰め込まれる空間が有った訳だ。そりゃ、「一任扶持は食えない、二人扶持は食える」の通りで、生き抜くために結婚するという選択肢が生存競争に有効に働いていた。

 

その後、高度成長期にはステレオタイプに結婚して幸せな家庭的な話を真に受けた結構な数の中間層が、一斉にそれが流行とばかりに飛びつくことになる。これがたった数十年続いただけで、それこそ江戸時代位から、恋愛結婚が当たり前化の様な歪んだ常識を形成して、そのままバブルに突入したものだから、恋愛を商売の持って行き先とした企業によって、こうあるべきと勝手に作り上げられてしまった。

 

それを金銭的にも、時間的余裕的にも維持できなくなって久しいのに未だその価値観が絶対正しいみたいな空気があるお蔭で、致命的なマッチングの行き違いが是正される事無く維持されている。だから、結婚は無理なんだよ。

 

なので、せめて結婚したい人が、しやすい様な施策を打つか、補助でも出さなきゃ、流れを変える事は出来ない。成婚率の高い業者の法人税を無料にするとか(笑)

 

成婚後の離婚率が低い業者を優遇するとか(笑)もう、そんなレベルだと思うよ?なんなら、子供産んだ世帯に補助金付けたっていい。費用補助の他に賞金出すみたいな。

 

問題点はシンプルで、金と時間的余裕の両方が解決すれば結婚したい人は勝手に結婚する。時間はある程度金で買えるのだから、兎に角結婚したい人にあまねく予算を付ければ勝手に人口なんて増える。だって結婚したい人いっぱいいるのだから。アンケート結果では(笑)

 

婚活推進企業がいっぱいあるんだから、有効活用すれば。それこそ成婚率を営業成績の様に扱って、市場原理が働く様に法律作れば?簡単だろ?

 

結婚するしないが、自由裁量である民衆側に結婚しろ~!と働きかけるのが、そもそも間違い。結婚したい人にはこれだけ援助します!と言えば、結婚する気が無い人も気が変わるかもしれないし、元からその気のある人達は全力で頑張るって。