トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

休暇を終えて帰って来た!

毎回中国に戻ってくると思いだす話がある。

 

私の職場の後輩が、『もうすぐ休暇終わって、中国帰るわ(笑)』と言った瞬間、『トマさんの帰る場所は日本です!中国は帰る所で話ありません!』と間髪入れずに言ってきたのが強く印象に残っていて、未だに思い出す。

 

以来、中国へ仕事の為、戻る時は帰るとは言わず気を付けて戻ると使う様になった。

 

後輩の彼に言わせると帰国はあくまでも日本だと。

 

駐在者あるあるで、所謂言霊の話なんですが、『中国へ帰る』と何気なく使い続けると、そのうち本当に帰る場所になってしまうというのがあります。例えば中国人の奥さんもらったりとか、中国に不動産買ってしまって、グリーンカード(永住権)とっちゃったとか。

 

何人か実際のそういう先駆者が会社にもいるので、気にする人は気にしている。私はどちらかというと気にしない方なので、普段通りにしていたら、後輩から咎められた(笑)

 

さて、

 

今回の休暇は通算6年2ヵ月になった駐在期間(現在七年目突入で早二ヵ月が経過。)で初めて、本当に休暇らしい休暇を取ったと思えるお休みでした。まあ、半日、午前中だけ関係者会議出席の為、出社したんですが。出社扱いにしないで、会議参加のみにしてたので、実質出社日無しですから。ただ、その日結局、朝7時半から夕方16時半くらいまで会社にいたんですが(笑)いや、後半作業着じゃなくて私服だし!(言い訳)

 

ま、でもその日一日だけで、後は本当に予定らしい予定を詰め込まず、ゆっくりさせていただきました。基本的にワーカホリック型の働き方が性に合っているので、何か仕事をしていないと落ち着かないブラック企業体質ですが。

 

昨今は、うさぎ跳びの如く、無駄な根性消耗型の仕事のやり方は努めて排除して、そんな仕事を詰め込む位なら、もっと他の肉体的自己鍛錬とか、精神的教養育成に注力して、自己資本を高める作業を増やす様にしています。

 

語学学習とかね。

 

量をこなしたり、量から質を生み出すような筋トレ的仕事姿勢から、自分が成長する事で、周りの助けになるようなマネジメント型仕事姿勢に質と内容の転換を図っています。自分が頑張って、局地的に仕事をガンガン進めるのも大事だし、それで大きく組織の突破口を開いた事も正直ありますが、その役目はもっと若い人達に譲ろうと思います。局地戦の修羅場仕事は本人の力量を大きく成長させるし、人によっては修羅場が好きな人もいるので、(私の様な平時に役立たずのタイプ)本人的には大いにやりがいがあるのですが、この手の人物は己の仕事にのみ注力する一点豪華主義の人物が多いので、組織的には厄介者だったり、実力者だけど上司から、使い辛くて疎まれたりします。まあ、自分がそうで無いとは言いませんが。

 

そういう力はあるけど使い道が限定されるタイプは組織に於いて、何かの壁をブチ破る時に一人は居ないと困りますが、そんなやつばかりの職場は殺伐とし過ぎて、仕事になりません。

 

なので、自分は年齢的にも、突破口を開くタイプを卒業して、いざという時はそれも出来るが、普段は縁の下の力持ちタイプになれる様にジョブチェンジしようと思います。特に私が海外に出払っている間に力のある先輩たちはどんどん定年を迎え、国内の精鋭は枯渇し、組織力も大幅に低下してしまいました。

 

半分以上が新兵まがいの初心者部隊と化してしまって、正直他部署から苦情が来るありさまです。

 

私は国内の先輩たちが、新卒を育ててくれているとばかり思って、海外派兵を快く受けて、外人部隊の如く海外案件は一手に引き受けて、この6年ちょっとを過ごしました。でも、実際は非常にストレスの多い職場なので、部長、課長が陣列を離れるような大病になって交代を余儀なくされ、中堅社員だった実力派のメンバーも人事の事情で、別部署へ異動。部長は素人同然の全く畑違いの門外漢で補充し、課長は交代もおらず、その素人部長が兼務という恐るべき状態。

 

現場を仕切れるベテランも既に退職して一人もおらず、新兵に毛の生えた新人が、孤軍奮闘して日々をしのいでる状況でした。そこへ別の部署へ異動していた、元精鋭の主任クラスが、流石に組織崩壊の憂き目を避けようと、異動で戻ってきました。

 

その主任君は私が海外派遣されるまで、私の部下として働いていた子で、子と言っても、もはやいい歳なんですが、訓練を施していた頃のイメージで固定されているので、未だに20代だと思って私は接しています(笑)

 

そいつが、「トマさんが帰国するまでこっちは時間稼ぎしますから、早く帰ってきてください!(笑)」とか言うんです。けなげじゃないですか!(笑)

 

私はとぼけて、『海外長すぎて日本の仕事の仕方忘れたアルよ!』と言った所、『ふざけてると物理的に返ってこれない様にしますよ!(( ̄▽ ̄))』と言うので、シャレにならないなぁと思った次第です。

 

今回の休暇中に人事部と相談出来て、実は間も無く本当に帰国できそうな運びです。

 

私としては仕事があるので、中国に限らず、海外に居続ける事はやぶさかでは無いのですが、国内の本隊が、ボロボロの事情があるらしく、社長が直々に『トマを戻せ!』と経営陣に指示したとの事。事業部を取り仕切る管掌役員である取締役と中国の現地社長は『トマを残して欲しい』とお願いしたそうなんですが、社長はきっぱり断ったとの事。それだけ内の部署を立て直したいという事なんでしょうか?

 

そう言えば前に社長から、直電あったときに(頼むから、個人の携帯電話に勝手に電話してこないで欲しい社長なんだから(笑))『もう、お前戻す事に決めたから、後よろしくな(笑)いい加減そろそろ日本に帰って来たくなっただろ?』と言ってた。

 

あまりにも唐突な話だったので、冗談だと思って、聞き流していたのだが、今思えばあの時から、今回の流れは決まっていたのかもしれない。

 

間も無く、日本では辞令が出され、中国の協力会社へも正式に帰国命令が伝わると思う。新しい立場で、古い付き合いの部下と根本的な組織立て直しを行う難作業がまっているが、それもきっと今までに無い面白みがある仕事だと信じて、取り組んでゆこうと思います。

 

本気で国内の仕事忘れてるっぽいので、まずはリハビリ頑張らないとな。