トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

老後2000万円問題の本質。

どうも、この2000万円問題の本質がずれている気がしてならない。

 

良く考えてみてくれ。

 

今、40代の世代が一番、割を食っている世代なのは論を待たない。

なぜか?

 

東大の社会学の教授が各世代間の収入推移を纏めてみたところ、下の若年層と上の高年齢層は給料水準が1万円~4万円上がっていたのに対し、40代だけが、8000円~2万円近く下がっていたのだ!

 

ご存知の通り、この世代はロスとジェネレーションといわれた世代。派遣切りやら、奨学金破産やら、良い話の無い世代。にもかかわらず、収入も年金さえも、上の世代よりも下の世代よりも、今のところ、割を食ってしまって低いのだ。

 

で、

 

その世代が、60歳を超えて、年金生活者になったとしてだ。2000万円貯金がないと即効で詰むのか?という問題提起な訳だが。

 

答えはNOだ。

 

ネット界隈でも言われている通り、日本には基本的人権が保障されているので、生活できなきゃガチで、生活保護を受けられる。だから、年金がどんなに少なくても、最後の最後の最後は助かる。

 

嘘だと思ったら、近所の市会議員の先生でも尋ねてごらんよ。1票と引き換えにそれは懇切丁寧に色々教えてくれるし、いざとなったら地元の行政に掛け合ってくれるから。

 

だから、基本的には大丈夫。

 

で、問題はだな。

 

最後の砦はともかく、そこに行き着くまでの生活はどうするかだ。

 

私も40代なので、もらえる年金は月額今のところ、12万円程度。これは厚生年金と国民年金を合わせた額で、国民年金だけだと5万円程度になる。

 

選択肢は3つ。

 

1.年金需給年齢を先送りする。

2.年金受給者になっても、働ける状況を作る。

3.日本人であることを最大限利用する。

 

1.は70歳まで働いて、年金需給を先延ばしすると、40%年金額が増える。

仮に自分の場合だったら、ザックリ計算で16.8万円な訳で。これなら、シェアハウスとか格安のアパートとかなら暮らしてゆけなくも無い。

 もちろんそれまでに生活を縮小(シュリンク)しておいて、所謂現役時代よりも格安の生活費で生活できる人生設計を決めておく必要がある。

 

2.年金をもらうようになっても、仕事で収入を得られる状態のスキルなり、実業なりあればこれも生活が可能だろう。

 

3.これは実際自分が選択しようとしている海外脱出だ。

今の自分の収入ならば、このまま結婚もせず、子供も養わないとすると、日本に比べて貨幣価値が低いアジアの国ならたいていの場合、家を買える。自分の場合想定しているのは中国とタイ。ここは買ってしまえば日本みたいな高い固定資産税は掛からない。食費設備費などは年金で十分賄えるレベルだ。ただし、災害などで住居を失うような被害をこうむった場合は別。私の場合、言葉もどちらの地域で暮らしたとしても問題ないので、自分の生活だけ何とかすればいい。自然災害にあう確率が低く、程よく都市化が進んですみやすい地域はどちらの国にもある。

 

で、3.を選択しなかったとして、1.とか2.とかを選択した場合であるが、今後高齢者のシェアハウスビジネスは恐らく急速に伸びてくると思う。

 

今は介護施設がどうのこうのといっているが、そもそも国の介護ビジネスへの補助が歪で、従業員への金背陰的サポートも不十分なので、いずれ介護される側が払いきれないほどの高額施設が乱立するか、食えない従業員に見放されて、介護施設ビジネス自体が崩壊するかのどちらかに落ち着くだろう。

 

そうなったとき、自助努力をサポートする形の老人シェアハウスがきっと多く誕生する。ジジババだって、自分の息子や娘に経済負担をかけて、「早く死ね!」と思われながら生きるのは嫌だろうから、まともな限り、自分でケツは拭くワイ!という昭和生まれは多いはず(笑)

 

となれば、シェアハウスなので、家賃は安く押さえられるし、医療相談なんかだとそもそも現役を引退した医師が一緒にするんでいるような共同体にして、実務は自分で行って、医者に掛かるなり、正規のサービスを受けるなりするというような場所を作ってあげればよい。

 

きっと、人口比率から行って、今後そういった施設が出来てくる。

 

その世界は、今の少子化問題真っ只中の世代が中心だろうから、そもそも、ジジババを面倒見る子供が居ないはずだ。だから、本人の年金で賄えるような価格に施設使用料がなってゆくはず。そこに国も金を補助する目算が高い。

 

だって。

 

人生100年時代なんて率先して言ってるのは国だから。

 

なので、2000万円なんて準備しなくても、ちゃんと最低限生きるだけの状態には結構なると楽観している。もちろん悠々自適の老後にはほど遠いだろうが、そもそも野生の世界なら、自分で狩をして餌を取れなければ即死が待っているわけだから、生きられるだけ動物より充分マシなのだ。

 

図書館だってただだし、結構暇を潰せる公共施設は探せばある。

そうやって、老後の人生への生活規模編成に成功する様に準備できれば、2000万円なんぞ無くても、充分年金でやりくり出来ると私は思っている。