トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

農業の未来、食料自給の未来

食卓から国産の農作物が消えていく。民間の推計では2050年、国内の農業人口が現状より8割も減る。生産は激減、必要なカロリーを賄うためにイモが主食の時代がやってくるかもしれない。世界で人口が増える中、輸入頼みを続けられるか。飽食の意識を変える必要がある。

山形県飯豊町の舩山文利さん(76)は22年秋の収穫を最後に離農した。約300年にわたってコメ作りをしてきた家系。約3.5ヘクタールの田を耕してきた。

体力に限界を感じていた同年8月、東北や北陸などを豪雨が襲う。収穫量は減り、農作機械も故障した。「続けていく気力も奪われた」。娘は別の職に就いており、跡継ぎはいない。田の大半を放置していたが、近隣で借り手が何とか見つかった。

国内の農家数は農業法人も含め23年2月で92万9千戸。高齢化は著しい。農林水産省によると、自営での農業従事者の平均年齢は22年時点で68.4歳で、86%を65歳以上が占める。

このままでは離農が急速に進む。三菱総合研究所は農家数が50年に17万7千戸になると推計する。現在に比べて実に81%も減る。その間の人口は16%減の見込み。「胃袋」に比べ、農家の減少は急激だ。

食卓を彩る国産農作物が減ってしまうかもしれない。16〜21年の収穫量の減少がそのまま続くと仮定すると、ホウレンソウは49年には生産がゼロに、ダイコンは50年に半減する。果物ではサクランボや日本ナシが生産できない。

主食のコメはどうか。三菱総研によると、50年には291万トンに。22年比で56%減少し、需要に対して約100万トンも下回るという。

日本は現状も食料を輸入に依存している。直近の食料自給率はカロリーベースで38%。米国は110%、ドイツは80%をそれぞれ超えるなど、日本は主要7カ国(G7)で最も低い。

 

 

WEB記事より。

リクルートワークス研究所の主任研究員古谷星斗さんも2040年問題として発表しているが、2025年から、急速に人手不足は進み、そもそも機械化も、高齢者雇用も、移民による労働者雇用も間に合わない次元の違う人手不足が2030年へ向けて開始されるとある。

 

詳しい論文は3分でわかる動画「未来予測2040労働供給制社会」に公開されているので参考にされたし。

 

友人に農家の関係者がいるので、たまに伺う大変現場に近い一次情報と、今回のWEB記事、そしてリクルートワークス研究員の話が妙に重なり合う。

 

最早、あらゆる少子化対策や、人手不足対策は遅すぎて間に合わず、結果として労働対価がいかに高くなったとしても、今の仕事量を回せる状態にならないとの予測が出ているのだ。

 

この件の恐ろしい所は、今の所この説を否定できる明確な方途が一切ない事。

 

つまり、今の所現実に起こる事がほぼ確定しているのが怖い。

 

2030年には団塊ジュニア世代が一斉に定年退職し始める。特に農業の食糧需給問題は昨今の世界情勢と相まって、深刻さが急激に増していると言わざるを得ない。私は個人的に2030年までのこの7年間が、最後の挑戦チャンスだと思っていて、どれだけ色々な面、精神的、経済的、肉体的に準備、対策を能動的にして来たかが、2030年以降如実に表れてくると考えている。