トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

物が売れるって実はこういう事?

中国にそこそこ(6年ほど)住んでいるとたまに思うことが有る。

 

なんでそんなものみんな欲しいの?

 

と。

 

例えば水筒。

 

日本人は今でこそマイボトルなんとか言ってお洒落の一つとおもって、ペットボトルやら少量の水筒やら、タンブラーなんぞ使っているけど、基本的には遠足の時くらいしか使わないものが水筒だろ?(笑)

 

でも、中国ではめっちゃ使う。そもそも、水やらお茶やら物凄い量を普通に飲む。一日普通の人は確実に2L以上水を飲んでいる。しかもたいていの場合、ぬるめのお湯。白湯。お茶。冷たいものなんてほとんど飲まない。だから、冷めにくい日本の水筒は本当に大人気。しかも、中国で買うより日本で買った方が安いもんだから、しょっちゅう帰国する度に頼まれる(泣笑)

 

それと家。

 

中国は儒教思想が根底に根付いている国で、その中に家を重んじる習慣が有る。一家の家長たる男子は家を構えてこそ、その奥さん子供を含む家族を守れるという価値観。この性で、親が借金して息子に住宅費用を工面し、それでも足りない住宅ローンを息子が背負って払うと言う笑えない事が普通に起きている。

 

そもそも経済学の世界では住宅の価格は年収の7倍程度が払える限界とされているらしくそれを超えると常軌を逸した価格と言う事なんだそうな。

 

ちなみに住宅価格が高いと言われている中国の地域ではこの倍率が実に32倍の地域が有る。解ります?もはや一生かかっても変えない金額の家が売られてるのよこの中国は。でも購買意欲は落ちない。なぜなら、買わないと結婚できないから。

 

結婚しない男女は日本以上に人間扱いされないのが、中国というお国柄だから。

 

外の人である日本人の私からしたら、バカバカしいけど、当の中国人は滅茶苦茶真剣。だって、人生掛かってるから。

 

結局、売れる物って、こういうその国の風俗やら歴史に根差して、つながりのあるものヒットするんだろうね。それが何かは解らないけど、絶対売れる物ってあるんだと思う。絶対売れるけどまだ世間に出回って無いものをみつけたらきっと一発当たるんだろうが、どっこいそんな都合良くそれらをみつけられる訳じゃあないからな(笑)

 

ただ、私は中国に居れば外人枠な訳で、実はど真ん中の中国人よりは、素朴な違いと売れ筋に近い発想が持てるのかもしれないとちょっと思ったので、忘れない様に書いといた。