トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

はてなの匿名ダイアリー増田の「長い話」について

「長い話」という恐らく、働いている仕事と職場環境によって、労災レベルの精神疾患になってしまっているだろう匿名の誰かさんの話に対して、同じく匿名の誰かさんが、アドバイスした匿名ダイアリーの話。「いいから黙ってこれから書くことを実行しろ」という記事が有る。

短いので、下記に全文転載する。

 

(以下転載)

この日記をプリントアウトしろ。おまえはすごい。おまえはおまえがどんな人生を送り、どんな考え方をして、どんな責任感で仕事に挑んでいるかを、この日記にしっかりまとめている。本当にすごい。俺にはできない。この日記はおまえという人物をよく現している。

次に、産業医の面談を入れろ。黙って入れろ。お前の手元にあるプリントはお前自身の履歴書であり処方箋だ。お前は病気である。そして病気は適切な治療で治るし適切な治療がないと治らない。だから黙って医者にかかるべきである。もうかかってるのは知ってる。大事なのは産業医であるということだ。

そしてその診断にしたがって仕事の配置転換なりをやれ。絶対にやれ。それが叶わないならさっさと辞めろ。なぜならお前の現状に対して配置転換のできない会社は確実に「お前を食い物にする会社」だからだ。おまえは命よりも仕事が大事か?違うだろう?お前の命はお前のものだ。

はっきり言うがお前が会社を辞めても世界は回るし、会社を辞めてもお前の価値は一切損なわれない。命を大事にしろ。いやしてくれ。俺は仕事で自殺する人間をネットの上であろうとこれ以上みたくないんだ。

(転載終り)

 

この下りの中で『はっきり言うがお前が会社を辞めても世界は回るし、会社を辞めてもお前の価値は一切損なわれない。命を大事にしろ。いやしてくれ。俺は仕事で自殺する人間をネットの上であろうとこれ以上みたくないんだ。』という部分。これは過労で、自分もしくは自分に近い誰か(家族や友人)を病んでしまうか、亡くしてしまった人でないと書けない文章だ。

 

私も過労で死に掛けた経験を持つが故に、ピンとくるものが有る。

 

本当に本当の話で、全くその人本人しか行えない、ノーベル賞クラスのスペシャル特技が有ったとしても、それが個人事業で無く、会社組織(100人くらいの会社で構わない。)であった場合。彼のアドバイスはびっくりするほどあてはまる。もう、完膚なきまでに。そんな状態になったら、死ぬだけ損だと思うだろ?

 

損なのだ。仮に個人事業主だったとして、先に述べたようにスペシャルスキルが有ったとして、あなたが居ないせいで、顧客に迷惑がかかったとする。だからと言って、あなたが、負い目を感じる事は、実は微塵も無い。そんな無茶な仕事を回すお客様が、悪いと法律上はなる。そこで、相手は仕事だから、割増料金をするとか、仕事をするあなたが無理にならない様な納期にするとか、交渉が始まるのだ。

 

だから、どんな契約状況でも、どんなに一人で何とかしなければならない状況でも、何としても、あなたが、全責任を負わなければならない事には絶対ならないというのが、法律上の解釈。でも、人情として、そうなってない。社会的圧力が、そうさせてくれないだけなのだ。大抵の精神を病んでしまう人はこの矛盾にやられる。法はそうなっていても、「結局守ってくれないじゃん!」全くその通り。法は全自動で、法的弱者を護る様には出来ていない。

 

護らせる効力を発揮する為には、守り手になるスキルを持った人(弁護士)を使う必要があるのが現実だ。でも、方法はある。一人で戦わなければいいのだ。もう、病的状況になった人はまず、正気に戻るという作業を行わないと、悪い方向にしか回転して行かない。悪循環を先ず断ち切る!その上で、好循環へ接続する。この作業が一人で行える人はよっぽど運がいいか、稀に見る強靭な精神力の持ち主かのどちらか。

 

殆ど80~90%の人は自分以外の第三者が、例えば家族、友人が強制的に助け出さないとまともな思考状態に戻って来れない。強制というのがポイントで、病的状態になった人に判断を任せたら、良い方向には絶対進まないのだ。

 

これはデータを取った訳ではないので私の体感であるが、ニュースや、新聞記事で見かける過労死話のほとんどが、本人が大丈夫と言ったその後に悲劇的な目に合っている事が多いと感じる。本人は大丈夫と言うのだ。だって、ヤバい事に気が付いてないから。正常な判断を下せる状態じゃないから。ヤバイ事になってると、身体も精神も、汲み取れない状態なのだ。命の危機がすぐ目の前にあると知る事が出来ない状態なのだ。

 

家族の友人の必死の声、自分をも顧みない厳愛の言霊だけが、彼ら彼女らを正気に戻す一撃になる可能性が有る。それでも、死に誘われている彼ら、彼女らが返ってくる可能性は50:50が良い所だと思って欲しい。そのくらい危険な状態なのだ。

 

冒頭の増田さんは、きっとそういう場面を目にしているから、「長い話」を書いた筆者に厳しい言葉で訴えているのだと思う。

 

働き方改革が上手くいっていない事も、判っているが、今は法律がその程度のレベルなのだから、民衆側が賢くなるしかない。掛け替えの無い家族、友人が犠牲になる前に。後悔する事態に繋がる前に。

 

最後に私の拙い経験から、絶対にこれだけは言い切れる!と言うアドバイスをさせて頂きたい。

 

あなたの仕事に代わりは、いくらでもいる!金を稼ぐ仕事で、あなたの命より大事な仕事は断じて無い!

 

これだけは本当に肝に銘じて、忘れないで欲しい。あなたの貴重なあなただけの命は、失うと、あなた以上に悲しむ人がたくさんいる掛け替えの無い命なのだ。どんなに友達が居なくても、どんなに嫌われ者だったとしても、親すら見放すような悪党だったとしても、あなたの死をあなた以上に悲しむ人は必ずいる!私はそう確信している。

 

だから、何が何でも、真後ろ向いて逃げたっていいから、カッコ悪くて構わないから、生き残って欲しい。死なないで!絶対に!生きて生き抜いて!