トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

彼女がダウンした

調子が悪くて会社を休んだと彼女からメールが来た。あのアホの事だこの世の終わりくらいのイメージで私にメールを送ってくれたのだろう。よわっちい癖に人一倍生意気なのでその彼女がメールをよこすと言うことは彼女なりの覚悟というかギブアップ宣言なんだろうと思った。

で。

問いかけてるわけだ。曰く。『私は駄目だと思っています。駄目で良いのでしょうか?』答えは簡単だ。『駄目にきまっとる!まだまだ修行がタリン!もっと死ぬ気で頑張ってから言えタコ!』と。

でも私はそう返事しなかった。

彼女は今までの状態とは違う。前はタダの世間知らずの甘ったれの馬鹿でアホで無能力で気ばかり強いタダのガキだった。2008年からの2年間で学生気分の甘ったれた部分は私のスパルタ式指導で叩き出した。他の人には『よく辞めないなお前』と言われたんだそうだ。ぶん殴ったり、蹴飛ばしたりして指導していたから他の男性陣にはさぞ酷い指導法に見えたのだろう。彼女は良く辞めずに食らえ付いて来たと思う。

仕事の基本は全て叩き込んだ。後は自分で身につけていく『修練時間』が必要だ。ただし、これにはどうしても時間的余裕がないと駄目だ。実力が自分の中で熟成するには一定の時間が掛かる。その間に本人がつぶれてしまってはもとも子もない。基本を身に付けた上で成長が間に合わない状態を私は『向いてない仕事』と位置づけている。得る物がもう無いか、自分が壊れるリスクを負うかした場合それは仕事をすることが無駄になる可能性が出て来る。従って、そんな仕事からはとっとと逃げるに限る。

サラリーマンとして命がけでやる仕事なんてのはこの世に無い。自分の使命にまで仕事が昇華しているものは命を掛ける価値があるがそうでない場合が殆どであり、その場合は自身の命が最優先。しかるべき使命にめぐり合うまで文字通り『命を使っては駄目』なのだ。

彼女はまだ命の使い時ではない。

だから今は自分をしっかり棚卸しして見直す時期なんだと思う。だから、頑張れとは言わなかった。よく休む勇気をもったね。とほめた。攻め時と引き時を学んだ奴は強くなる。無駄に突っ込むだけが勇気じゃない。引く勇気も必要だ。死んだら元も子もない。命を使うのは『使命ある時』一回こっきりだ。