トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

60歳からの就職活動

自分は転職経験が3回ある。今いる会社が生涯4社目の会社だ。私が転職を繰り返していた頃は『派遣社員』も今ほど搾取される立場ではなかったし、正社員もいっぱいいた。まだかろうじて終身雇用が形をなしていたので転職を繰り返す私の方がマイノリティーでおかしな存在だったのはよ〜く覚えている。いままで縁した4つの会社で着いていた仕事は全て違う業種。

最初は営業。次に製造業、その次が事務職、そして今が品質管理。

なんでそうなったか?自分の性なのだが、今は中国まで来てとある会社の『技術顧問』として品質管理技術を中国人に指導する立場になっている。

普通、転職する際には似たような仕事へ転職するのだろうが、どうも根本的に飽きっぽい性格なので次から次へと仕事がある職場じゃないと飽きて職場が嫌になってしまうらしい。覚えることがどんどんあると楽しくなって興味が尽きないのでそこに居続ける事が出来るらしい。実際、今の会社は私の興味を満足させ続けてくれた。品質管理といっても特別なことは無く。所謂、クレーム処理係であるから、頭を下げたり、言い訳したりを繰り返す部署な訳です。ただし、我々が頭を下げるって事はとりもなおさず、『保証』と言う名の『お金』が出て行きます。折角、働いて叩き出したなけなしの利益が削られる訳です。うちらは会社の利益が減らないようにする最後の防波堤。うちらが抜かれたら最後な訳です。だから自分の会社にも厳しくしないといけない。なので、味方にも嫌われる。当然外には打って出るので外にも嫌われる。味方は少なし、敵多しです。ストレスも溜まるらしい。

ですが。

私はそこが気に入っている。同じ会社なのに敵がいる。違う会社なのに戦い方によっては味方になる。不安定な立場で頼れるのは自身の腕前のみ。営業みたいに交渉し、技術のように理論を組み立て、現場のごとく現物を確認し、会社の利益がなくならないように防衛する。すっごく、面倒くさい立場でしょ?すっきりしない仕事でしょ?だからいい。スッキリさせるには自分自身の工夫が常に必要な仕事であるし、職場だから。

ひねくれてるのは自覚してます。

そんな仕事も6年もやっていると飽きてきて、そろそろ覚える事もなくなってきたし辞めるかな〜と思っていたのが2007年。クレームも殆どパターン化して胃が痛くなるような問題は起きなくなって面白くなくなっていた所だった。そしたら、内が世界的などこぞの企業の仕事をすることに…。その品質管理体制を確立する仕事を任されたのでそれこそ寝ないで仕事した。あっという間に3年がたって2010年になってしまった。あれは凄い経験だったな。とても辛かったけどとても楽しかった。

で。また飽きてきてしまった。前は6年持ったのに、3年で仕事が詰まらなくなってきた。そろそろ潮時だ次の大変な仕事を探そうと思っていたら、『中国で仕事して来い』と部長が言うので、全く言葉が通じないところで仕事するのはハンデが有って面白そうだと感じて2つ返事でOKしてしまった。まあお陰で2010年は大変だったけどね。でも仕事を嫌いにならずにすんだ。

それで、ふと求人を見てみた。私はいつも自分の市場価値を確認するために年に何回か履歴書を作る。そして考える。今の自分が就活したら果たして採用されるかどうか?答えは常に『Yes』なのだが、その代わりどんな仕事もやると決めている。仕事を選ばないのが自分のやり方だから。だから、今会社が倒産してホームレスになっても絶対仕事を見つける自信が有る。そこいらの人には負けないしぶとさがあると思っている。

で、そのアジアの求人を見てみた。

多いこと多いこと。60歳前後の求人。中国語か英語が必須の言語として使えてそれなりの仕事経験を積んだ人材を求める求人が。でねその求人内容をよく読んでみた。今の日本人はこれを読まなくてはならないと思ったよ。何が一生涯飯を食うネタになるのかよーく解る。

下手なキャリアアップ本よりもリアルだよ。どの新興国でもビジネスの経験は等しく価値の有る財産らしい。では評価される財産をどれだけ現役時代に付加価値のあるものに育てたか。または鍛え上げたか。またくだらない事を考え付いてしまった。面白いよね生きてるってのは。

日本に戻ったら次はどの国へ飛べと言われるのか予想がつくだけに自分としてはこっそり計画を練ってみようと思う。しばらくこれで楽しくなりそうだ。次に仕事に飽きるのは自分が40代になったときかな?と未来予測してみる。