トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

ドル貧弱

昨日から少しドルが戻したみたいですが、信用を失うって事は怖いですね。基軸通貨の面子丸つぶれですが、背に腹は変えられないですから当面しかたないのでしょう。大鉈振るって大改革も劇的で嬉しい事なのでしょうが、こと借金を返す事に絞ったら激的な手段も方法もいりません。



『大事なのはやるべき事を粛々とやる』



これだけです。


元金の圧縮を可能な限り早い段階で行い、残りを予算化して、収入の中で返済可能な返済計画を策定する。その返済計画で承認してもらえるように貸し手側に交渉する。この際、元金圧縮に鼻血も出ないほど財産処分をして返済意思を内外にアピールする必要がある。家財を処分したからこれ以上元本圧縮に使える財源は無い。固定収入があり、返済計画に無理が無ければここから貸し手と交渉して、返済計画の詰めを行う。貸し手側も焦げ付くよりは返済してもらった方が良いので交渉のテーブルには着いてくれる可能性が高い。


承認されたら、後は粛々と計画を実行する。ここはストイックに実行し続ける以外に無い。油断は禁物である。


これは個人の家計の話だが、国単位でも規模と立場が違うだけで大筋は一緒。返済可能な額へ借金を圧縮して地道に払う。これが王道だと思います。ウルトラCは無いのだから、やるべき事をやるしかない。


現在、日本の借金は約900兆円。国民の金融資産が約1200兆円。これに国の資産が約600兆円程度。600兆円の資産はお金に変えられなかったり、資産価値を査定すると買い叩かれたりするので考えないとすると、純粋にお金とお金で勝負出来るのは900兆円 VS 1200兆円。国民資産と国の借金だと言うのが大筋の考え方だと思う。


日本の強みであり弱点は『資源』が無いからこの借金の全てを『税金』で払う事になっていると言う結論である。国債も結局国がお金を払うのだから、徴収した税金で国債を返済しているのだから結局税金で国民が自分で払っているのと変らない。


税金で返済するから、国民の金融資産がダイレクトに原資と考えて構わない点が強み。景気を復活させて国が儲かる流れになれば自然と税収が増えて借金返済が楽になっていく。


他方、弱みは売却可能な『資源』が無い(石油を売ったりして国が儲ける事が出来ない)為に『産業』で利益を生み出すしか方法が無く、産業が振興しないと税収が得られず借金が増える悪循環に陥る。


結局、日本人が資本なのが強みであり弱点なのであると考える。


日本人の強みは


1.国民性
2.技術力
3.教育レベルの高さ


この3点だと思う。3点目はちょっと赤信号かも知れませんが。海外に赴任経験がある人は1.については絶対感じていると思いますが、日本人は本当にいい人が多いです。海外の人は悪人とは言いませんが、ずるい人が多い気がします。日本人ならやらない『仁義』の無い行動が目立つ。


ゆとり、だのなんのと言われてもやっぱりその辺は国民性がまだ失われておらず海外勢よりも信用できると言うのが私の結論。さらにこれも悪く言えば島国根性と言われる閉鎖的な精神風土も団結すれば国民全体がすぐに一体化出来る点がもはや驚異のレベルだと思う。


閑話休題


さて。


アメリカがくしゃみをすると日本が風邪を引くなんていわれた時代があったけど、今後本格的にある程度アメリカ頼みの政治経済状況では無い状況にする事が必要になってくるだろう。


アメリカとの同盟関係は堅持するとしてもその中身を時代に即応する形に修正する必要はある。その修正作業を行う流れの中で、日本が借金体質から立ち直る算段をしておかなければならない。でないと借金と社会保障費が国民資産を越えた瞬間にアメリカもろとも共倒れする事がありえる。