村上春樹氏が1996年に書いた文章でで以下のものがある。評論の類で読むに値しないものを表現したものだと言うのだが。とても納得のいく内容だったので転載してみた。
以下本文。
1.妙に細かいところまで、重箱の隅をほじくるようにして取り上げ、しかも断定的に決めつけているもの。
2.「君ら素人にはわかるまいが、実はこうなんだ」という態度で、見下ろすように書いているもの。
3.やたら引用の多いもの。
4.「これは良い」「これは悪い」ということを、白か黒かであまりにもはっきり決めつけているもの。
5.理解不能な専門用語をしりばめて、いったい何を言っているのかわからないもの。
6.逆にすらすらと、すべてが明快単純に説明されているもの。
7.なんでもかんでも、それにつけても「自説」にあてはめてしまうもの。
8.文章表現が下品なもの。
9.(ほめ方けなし方が)過度に感情的なもの。
流石、上に行く人はちがうのでしょうね。きっと…。