30~40代は働き盛り。でも、仕事が忙しくなると同時に、身体についても20代との違いが浮き彫りになってきます。歯もそのうちの一つ。
特に30~40代のビジネスマンが気を付けておきたいのが「歯周病」です。歯周病とは歯と歯を支える組織(歯周組織)におけるさまざまな病気の総称ですが、歯と歯ぐきの間(歯周ポケット)にたまった歯垢(プラーク)や歯石の中にいる歯周病菌が歯ぐきにダメージを与え、少しずつ歯を支える組織を破壊していく病気と言われています。
症状としては歯ぐきのはれや出血などから始まり、進行すると歯がグラグラして抜けてしまうこともあり、歯を失う大きな原因となっています。また、歯周病は「サイレントディシーズ(静かなる病気)」と呼ばれ、痛みなどの自覚症状がほとんどないため、気づかないうちにひどくなっているケースが多く、厚生労働省の調査によれば、35歳を過ぎると8割以上の方が歯周病の症状があるということです。東洋経済のアンケート調査でも、次のような声が届いています。
↑
週刊東洋経済記事より。
今は中国に駐在任務中なので、半年に一回、帰国するのが精々だから、仕方のない部分はあるのだが、私は40歳を超えてから、出来れば月一、そうでなくても三か月に一度は歯医者へ通って、歯と歯茎のケアを行うようにしている。
きっかけは、離婚した元妻が毎月必ず予約を取って歯医者へ出向き、歯と歯茎のケアを続けていた事だった。
彼女は私と10歳近く離れていたから、当時まだ20代だったが、彼女はそれこそ学生時代から、デンタルケアには気を使っていたようだ。
日本では80歳を迎える際に残っている歯の平均が4本程度らしい。
これを10本以上にしようという取り組みがされているが、はっきりって、世間の認知度は低いだろう。
私も、デンタルケアに興味をもって、実際に予防歯科をしっかり行っている歯科を探して出向いてみた。すると最初の診断で、かなり歯茎の状態が悪いことが分かった。
元々歯茎の健康状態は余り良くない事を自覚していたので、診断結果自体は想定の範囲内だったが、まだ間に合うかもしれない状況が判明したので、やるやらないで言ったら、やった方が良いと考えてケアを継続することを決めた。
それからは日本にいる間、三か月毎に通院し、歯茎と歯の健康管理に意識的に取り組んだ。現在は海外駐在任務中なので、さすがに三か月毎とはいかないがそれでも半年に一辺帰国する際には必ず歯医者の予約を入れて、現状の確認と今後の方針を医師に相談するようにしている。
結局、野生動物でも、歯がだめになれば食えなくて死ぬ。人間も生き物なのだから、歯が維持されていなければ結果的にそこを起点に肉体に支障が出る。
運動するにも食いしばれる健康な歯と歯茎がなければ、運動自体が効率的に行えない。
サイレントディージーズといわれる気にかけてもらえない歯と歯茎を健康に保つことで、趣味の料理と食べ歩きも、より楽しめるのだから、これは必要経費だと私は思っている(笑)