2島返還論とは、最悪の売国政策なのだ。2島返還とは、言い換えるとほかの2島、つまり北方4島全面積の93%を占める国後島と択捉島をロシアに割譲するということを意味している。仮に「2島返還で平和条約」ということが合意されれば、それは国際的に領土問題が解決したことを意味する。
一部の人は、とりあえず2島を返還してもらって、残りの2島について引き続き協議すればいいと提案しているが、これは非現実的だ。領土が返還された後、平和条約を結ばれたら、それは両国間の領土問題が解決し、両国はお互いの新国境を認めたことを意味する。
その後日本が残りの2島を返還するよう求めることは、国際的に通用しない。この場合は、日本の要求が不当ということになる。国際法上、北方4島は日本領土である今の状況があるからこそ、日本は4島返還を求めることができ、日本の要求は正当である。平和条約を結べば、この状況が変わる。
唯一の例外は、例えば平和条約の条文に「残りの2島の領土帰属については引き続き協議する」という文を入れることで(それでも今より格段に不利になるのだが)、この場合はまだ議論の余地がある。
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週刊東洋経済記事より。
全くもって、ごもっともな論理。その通りなのだけど、そんなことは所謂外交交渉の専門家じゃないと知らない常識だと思います。
それを国民(読者)にどや顔で言われてもねぇ。
それはそれとして。
御説ごもっともなれど、交渉する側が、弱気になってまたははじめの志を忘れて、2頭返還にいつのまにかなってしまうってのは良くある話。
折角だから、そもそも論を一回整理して、交渉を打ち切るってのも交渉のひとつかと思う。
ロシアは大国かもしれないが、アメリカや中国とは違う。
まだまだ経済的には目を見張る体制が確立されているとは思わない。
イメージ先行ではあるが、暮らしぶりも日本に比べて特別良いと言う事はなかろう。
であるならば、先ずは返還交渉を棚上げして、日本人街をロシアに作る協力関係構築に注力してはどうか?
日本に多くのロシア人が、お隣韓国や中国のようにある程度自由に行き来することができるならば、きっとロシア人一般市民が、「日本に住みたい」とか「日本て治安が良くて便利」なんて代わってくるかもしれない。
つまり、ロシアに占領されている4島に住んでいる人が、『ここが日本になったら便利じゃね?国籍ロシアで、暮らしが日本なんて最高じゃね?』と思うような状態を作り出すことに注力してはどうかという話。
うまく行くと思うんだけどな(笑)