トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

事は保育士だけの話ではない!

疲弊した現場から離れていく保育士は多い。「保育士から寄せられる相談で多いのが、職場のパワーハラスメントサービス残業の強要だ」。保育士等を組織する全国福祉保育労働組合の澤村直書記長はそう話す。同組合に相談したある20代の女性保育士は、園長、主任からの執拗なパワハラで体調を崩し、うつ病パニック障害と診断されたという。

「役所からの天下りで現場を知らない園長がいて、気に入らないことがあると保育中でも呼び出し、怒鳴りつける。開園7年ですでに30人近くの保育士が辞めている」。40代の女性保育士は、以前働いていた都内の保育園の実情をそう語る。「子どもにケガをさせた場合、通常なら園長や主任が担当保育士と一緒に謝罪する。だが園長がすべて保育士に責任を押しつけた結果、メンタルを病んだ保育士もいる。年度の途中で退職した保育士もいた。辞めるのは年度末というのが保育士文化。待てなかったのは、よほど限界に近づいていたのだろう」。

 

 

週刊東洋経済記事より。

 

これは話は保育士の話であるが、全くそれだけでは終わらない。

 

日本の所謂管理職にどれも当てはまることだ。

 

そもそも、職場の長は責任を取るために居る。

謝罪しなければならない状況が発生したとき、頭も下げられない上司など端から居なくて良いのだ。その方が、職場が安定するから。

責任を押し付ける上司なんぞ、その際たるもので、部下の邪魔にしかならない。会社組織は保育士だろうとなんだろうと、利益を生み出す現場があっての経営だ。現場が、心の不安や、身体の不安を抱える状態で運営されていて、どうやって、ユーザー(お客様)に安心してサービスを受けてもらえるのか?

 

これは日本だけに限らず、中国でもそういう困ったリーダーや上位役職者はいるが、責任の所在が明確という部分はまだ中国の方がマシ。徹底的に追求して白黒はっきりさせるから。

 

上司は判断も、間違おうが、正しかろうが、しなければならない。誰でも判断できる状態で判断するのなら、そんなもん上司は必要ない。リスクを取ってでも判断するから、権限を持っている上司が判断にたる情報を集めてくるように部下に指示を出すんだろうが。この愚か者。

 

十分な情報が無くても、その中で、ベターを選択し、判断する権限を与えられているから、その為の指揮命令権を上司には与えられているのだ。給料も一般社員よりは高く設定されている。それが職責に見合っているかどうかは別の話だが。(往々にして見合っていない事の方が多いと思うけど。)

 

その辺、アメリカや中国の管理職はしっかりしている。

 

彼らは自分の判断が、部下の人生に多大な影響を与えることを良く自覚し、しっかりとその責任を負う覚悟を持っている人が多い。

 

ゆえにガンガン指示も出すし、判断も早い。責任も取る。逃げるアホも一定数居るが。少数派だ。

 

そんな役回りの、中間管理職も、それこそが会社組織に期待されている役割であり、その為に与えた役職なのだ。嫌ならやめて他へ行けばいいのだ。職業選択の自由はあるのだから。

 

自分も、8月に帰国して9月に管理職になり、一月あまりたったが、一日の業務は判断の連続だ。忙しいときは10分毎に内線が掛かってくると事もある。何回判断しているのか計算してみたら、実に一日60回近い判断を下していた。

 

そりゃ、人間だもの、日に60回、リスクの大小はあっても判断を下せば、間違いも起す。1ヶ月にしたら、営業日ベースで1320回の判断だぜ?一年だったら15840回の判断。そのうち一割ミスったって、1500回以上のミス判断な訳だ。90%絶対に間違わない判断を出来る人間なんて、いったい何人いる?(笑)

 

逆に言えばその程度の間違い頻度なんだから、間違うことを恐れず、ガンガン判断した方が、手数の分だけ、ミスっても、致命傷は避けられる。

 

プロ野球だってせいぜい打率は3割だ。7割判断があたっていれば上々だろう。

 

それよりも、判断を出さない事が仕事を停滞させ、結果を出すのを遅らせてしまう。

 

特に昨今の時勢では、判断遅れによる損失は判断ミスによる損失を上回ると私は思っている。所詮、人間の管理職、人知を超えた神でもなければ、AIでもない。そんな不完全で不安定な存在に管理職を任せた会社が悪いのだから、与えられた役割を全うすれば良いのだよ!(笑)だから、『課長なんぞ、AIにやらせた方が、コストダウンですよ?』と会社に行ったのだが、普通に怒られた(笑)

 

おかしいなぁ。俺間違ってないと思うんだけど・・・。