トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

渡辺永世竜王のブログ

以下渡辺永世竜王のブログより転載。

 

はっきり言います。僕は将棋の天才です。

本当に冗談抜きで、今はそう思っているんです。羽生さんと比べたら、そこまででもないですが(笑)。

初めて竜王になったころ、僕はこう思っていました。
「自分が竜王になれたのは、誰よりも努力したからだ。誰だって努力すればプロになってタイトルくらい取れる。他の人たちは、全然努力をしていない」
自分よりも弱い人たちに対して、心の中で「真面目にやらなかった人」とレッテルを貼って馬鹿にしていたんです。

だけど、息子に将棋を教えるようになって、自分の間違いに気付きました。昔の自分に簡単にできたことが、息子は全然できないんです。
実は、子供に将棋を教えるという経験がそれまで一度もなかったので、本当に驚きました。「え?なんでこんなことが分からないの?」って。

それでやっと理解しました。「あぁ、自分には将棋の才能があったんだ」と。
もちろん、たくさん努力もしましたよ。だけど、それだけではなかった。
将棋の神様が与えてくれた才能があったからここまで来れたということが、ようやく分かったんです。

誰でも努力を続ければ、将棋は確実に上達していくと思います。そして、トッププロはみんな努力しています。
それは事実です。だけど、上達スピードは人それぞれ。
一生努力を続けてもプロレベルになれない人もいるということに、僕はこのとき初めて気付きました。
みんな努力していないと決め付けて馬鹿にしていた昔の自分は、我ながら最低の人間です。

今、息子にはサッカーをやらせています。
サッカーの才能の有無は僕には分かりません。だけど、僕に将棋の才能があったように、息子にもきっと何かの才能があるはず。
もっと言えば、才能がなくてもいいんです。たとえ才能がなくても、それでも続けるのが楽しいと思えるようなことがあれば。
僕が将棋で生活できるのだって、プロになれなくても将棋が楽しいと思ってくれる将棋ファンの人たちのおかげですしね。

僕は将棋の天才です。

だから、才能を与えてくれた将棋の神様や、僕の才能を信じて応援してくれるファンの皆さんに、失礼な将棋を見せるわけにはいきません。
これからももっともっと努力して、さらに強くなりますよ!

 

転載終わり

渡辺さんの息子さんは、サッカーをやっているみたいです。

 

才に恵まれた人がこれだけの事を公になる場所に言える事自体すごい事だと思う。息子さんに何の才能が有るかは未知数ですが、是非自分の好きな、興味のある場所で、自分のやりたい様に成長していって欲しいと願うばかりです。

 

その人が、何の才能を持っているかは判らないし、どの位の才能を秘めてるのかも他人には判らない。だけど、私は人間誰しも何かの天才だと思ってる。

 

評価される場所がある才能を持った渡辺永世竜王が、自分の息子さんにこれだけの事を言えて、才に覚えがあった事を最低な人間と言えてしまうことに感動した。