トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

真の時

1月7日に以前大変にお世話になった壮年の方が交通事故でお亡くなりになった。その報を聞いたのは昨晩の深夜だった。状況は即死だと聞いた。先日久方ぶりにお会いしてお正月から珍しいなと思っていた矢先のことだった。息子さん達は私の後輩にあたる。


1月6日には父親の親類筋で葬儀があった。遠縁の方でいわゆる戦後間もない時期にご両親がお亡くなりになったことから預かったお子さんで兄弟のように育った人だったそうです。私は顔も見たことの無い人だったので遠縁といわれても限りなく他人に近い親戚なので特になにも感慨はありませんでした。葬儀も淡々と進み人間あっけないものだと思って帰りました。


この度の人は他人であるけれども顔も見えれば声も覚えている人だった。


会社を経営している方だったからいろいろお話を伺う機会もあって昨日の事のようにリアルに思い出す。一家の大黒柱を失った家族の悲しみはいくばくか。情けないことにまったく想像がつかない。どんな言葉をかけたらいいのかすら思いつかない。どうすればいいんだ。何をして上げられるんだ。実際人間ていざって時になると何にも出来ないんだな。昨日夜中に固まったよ。別に何かした訳ではないがなぜか『申し訳ない』と思ってさめざめと泣いた。涙が止まらなかった。


何に対して『申し訳ない』と思ったのかは解らなかったけれど、じいさんとばあさんの葬儀のときも泣く事は無かったのに人ってあんなにも涙が出るもんなんだな。自分の親が死んだとしても実際涙が出るのか想像は出来ないが、きっと半端なダメージじゃないのだろう。父親にとって母親、母親にとって父親が亡くなったらその感情は言葉じゃ言い表せないものなんだろうな。子供の私からは想像できないダメージか。今回のことでいわゆる『大切な人』を失うことはいかなる意味をもつのかおぼろげに見えたきがする。