トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

ある夫婦の話

結婚三年目のとある夫婦で、奥さんが全くゴミを捨てられない体質だという話がブログで掲載されていた。

掃除が出来ない訳ではなくてゴミを捨てる習慣が無い為にゴミが出たときにどうしたらいいか解らないというのである。奥様の実家ではゴミ箱の管理は父親の担当であり、常にゴミ箱は綺麗にされていて、ゴミもそこらへ置いておけば父親が回収していたらしい。

そんな家庭で育ったその奥様は結果ゴミを捨てられない体質へと完成した。ちなみに旦那さんは電気、テレビが消せない体質らしい。


これは非常に興味深い話だった。どっかの家庭では当たり前の行為が他の家庭では別のルールで運用されている場合それは各家庭の文化の差となる。今回の夫婦の場合はかなりレアなケースだろうが、多かれ少なかれ家庭ごとのルール差は必ずありそれが夫婦お互いに許容範囲かどうかわかるのは実は結婚して生活するようになってからだ。


まあ、中には同棲して結婚する人もいる訳だが。


で、許容できる範囲ならば問題ないが許容範囲を超えて問題な場合。これは関係が破綻するか、許容範囲超えの問題を無理やり許容するか、許容範囲内に改善するかの3種類しか方法は無い。恐らく大方の場合は2つ目の我慢するが該当するのだろう。これは精神衛生上良くない。出来れば3つ目の改善が望ましい。改善することがめんどくさくなるような瑣末な問題はともかく、改善が困難な為に諦めて我慢するのは良くない。


時間が掛かるかもしれないが状況を分析し、改善方向へ進むべくお互いのルールと仕組みを調整していけばよい。ここへ来てその夫婦は夫婦独自のルールを構築するに至り、初めてお互いの実家ではないルール、仕組みによって家族レベルが上昇するのではなかろうか。


でなければ極端な話、夫婦はそれぞれの家族の代表選手で別種のルールを混在させた家族でしかなく、オリジナルとは呼びにくい。まあそんなこと考えている夫婦もいないだろうが。


私はこのブログを書いた旦那様を凄い人だと思った。奥様の行動をただゴミを捨てられない奴!と糾弾する訳でもなく、しょうがないと諦めるでもない。自分の体質を例に挙げて改善できないか?と奥様を観察し、改善方法を思いつくに至りそれを実行している。結果が出たかどうかはともかくこれは非常に面白い。


折角2人は結婚して新しい家族となったのだからどんどんオリジナルのルールや仕組みを構築して欲しいものだ。その分だけ明確に家族であり夫婦の価値が上がっていく事は間違いない。


このブログを見るまで『夫婦の価値を上げる』なんていう考え方は思い浮かばなかった。新しい家族単位で新しい価値を創造する。これは今の私にとって非常に魅力的な世界だ。