トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

結局学歴って必要なの要らないの?

僕は「大学はとりあえず卒業しておく価値がある」と思っています。

高卒の男性の生涯賃金(退職金を含まない)は平均で2億1000万円。一方、大卒・大学院卒の男性は2億7000万円。その差6000万円は家1軒分にあたる金額を優に超えています。女性の場合も、高卒と大卒・大学院卒の差は7000万円と大きな開きがあります。

しかも、高卒は大卒よりも最低4年は早く働き始めているわけですから、時給に直せばかなりの開きがあることになります。

日本の大学で教えていることは、一部の専門的な分野を除いて、社会に出てからあまり役に立ちません。

大学で学んだことが企業で生かされていないとすると、高卒の人と大卒の人で仕事内容はそれほど大きく変わらないはずです。にもかかわらず、生涯賃金に6000万円もの開きがある。

これは、日本企業が「大学で何を学んだか」ではなく、「大卒である」ことに価値を見いだしていることの表れでしょう。

(中略)

高い学歴を持っておくのに越したことはありません。

というのも、学歴が高い人たちは、的確な目標を設定し、計画どおりに努力を重ね、成果を挙げてきているという「実績」があるからです。そういう能力だけは最低限、周りから評価してもらえます。

一方、学歴という目安がないと、そもそもの信用が得られにくいのです。

学歴もなく、実績もない若者に、大きな仕事を任せてくれる人は誰もいません。まずは下積み的な仕事を経て、少しずつ信用を積み重ねていく必要があります。これは時間がかかりますし、下積みを重ねたところで、大きな仕事を振ってもらえる保証はどこにもありません。

一度、仕事で実績をつくれば、それをアピールしていくことができますが、最初のゼロを1にするのにとても苦労します。

また、海外で働くためにも学歴は大事です。就労ビザの条件として、一定以上の学歴を求めている国はいくつもあります。

 

 

週刊東洋経済記事より。

 

2ch創設者ひろゆき氏の記事。

 

数字の裏付けの様なものを挟みつつ独自の論理を展開するのは流石のひろゆき節としか言いようがない。

 

概ね氏の意見には賛成。

 

特に海外で仕事をする場合、学歴で就業ビザの発給要件が変わってくるのは事実。

 

中国で仕事をしていた6年ちょっとの間、日系企業を震撼させたビザの発給要件改訂があった。外国人労働者ランキング制度だ。これは表向き「中国の国益に利する優秀な人材にはどんどん中国で働いてもらいたい」という事になっている。実際は南方のタイやインドから難民にほぼイコールなくらいの貧困層がなだれ込んできてコミュニティーを作っている事情が有り、それを阻止する為に学歴条件を付けたビザ発給規格を作って、不要な労働者を国外退去または強制送還出来る仕組みにつなげていた。

 

ただ、盲点なのは当時の日系企業で職人系の中小企業も多く中国に大企業のおひざ元へ出て来ていたため、中国に来る会社の大御所待遇日本人社員が学歴高卒の為にビザが発給されず国外追放とか、新卒の大卒なのに業務経験年数の項目で加点が付かず、駐在初日に強制送還という笑えない事態が多数発生した。

 

私の場合、HSKを加点が8点付くような級まで取得しており、業務経験年数も最大加点まで持ってたので実はまさかのA判定だったので、難無くパスしていた。

 

他の駐在者はほとんどB判定だったものの一部C判定(中国政府から退去を命じられるランク)の人も居たので戦々恐々だった。

 

お陰で一時期、マネジャークラスの仕事を掛け持ちするような状態になってカオスだったのは良い思い出だ(笑)

 

その位、海外で一般的指標として学歴は判定材料になる。その身分を金で買えると思えば4年分の時間とお金が安いと取るか高いと取るかは自分の仕事次第だろう。

 

海外に出る必要も無い仕事で学歴に拘るのはバカバカしいが、実際生涯賃金で男性6000万円、女性で7000万円差が出るとなればそのお金が安いのか高いのかを踏まえて考えるのも有りだと思う。

 

学歴の関係無い分野の仕事で一旗揚げるのも私は賛成だし、そういう意味で高卒、高専卒で先に社会へ出て先制のアドバンテージは決して悪い選択では無いと思う。ただ、私みたいに学びたい学部、学科の為にひたすら趣味で大学を選んで、その後研究者の道に行かなかったような人は結果的に学卒の学歴のおかげで、海外に行く必要が出た時に助かったのでそれはそれで良かった。つまり、学歴がなんかの保険に働く事も有り得るので、そういった意味で、特に目指すものが無いのであれば予算と時間を鑑みて大学に言っておいた方が、人生有利にはたらく場面もあるよという話だと思う。