トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

レッドオーシャンになんでみんな突っ込みたがるのか?

日本車大手にとって、これまで最も重要なのは稼ぎ頭の米国だった。しかし、リーマン・ショック後に回復基調にあった米国の新車需要は17年、8年ぶりに前年を割り込んだ。今後も大きな成長は見込めず、ピークアウトしたとみる向きもある。トランプ米政権の進める自動車の輸入関税を引き上げる動きも先行きを見えにくくしている。

 欧州も市場が成熟し、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)という不安定要因がある。成長するインドはスズキを除いて出遅れた。東南アジアは市場成長への期待があるが既に高シェアの日本車は伸びしろが限られる。

 その中で世界の自動車大手の投資が一斉に中国に向かう。ブランド別のシェアで現地首位の独フォルクスワーゲン(VW)は20年代半ばまでに生産能力の増強や電気自動車(EV)の開発などで1兆円規模を中国に投じる。ホンダやトヨタも生産ラインの増設などで年産能力を2割高める計画をそれぞれ進め、日本勢はVW、米ゼネラル・モーターズ(GM)に続く3位グループを争う。

 日産の西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)は「中国はテクノロジーでも大国になる」と言う。大市場での販売を優位に進めたいメーカーは現地に技術を集める。次世代車の開発や自動運転など最先端分野でも中国が今後、世界をリードすると西川氏はみる。

 

 

日経新聞記事より。

 

規模として無視できないのは解る。でも本当についてい行く魅力ある市場なのか?

 

スズキ以外は出遅れたインド市場のように思い切って中国を切って、アフリカに乗り出す方が結果的には良いのではないか?値引き用の販売促進費用を積み増して、血みどろの戦いをするよりも、どこも来ていないところに自動車を展開する方が、自分の思い通りに事を運べるのではないか?

 

スズキだって今でこそインドで成功しているが、当時は馬鹿にされたに違いない。でも今はどうか?

 

どうせやるなら、アフリカだろう。

 

発展著しいケニアはもうあっちこっちから金が流れ込んでズブズブすぎるから見た目ほど安定していない。でも、アフリカには世界5位の自動車メーカーが存在する。基盤が無い訳では無いのだ。

 

特に電気自動車に舵が切られてEUも中国も電気自動車で未来が決まってきている。そこへ日本が本命視している水素自動車は本格導入するのは難しい。でも、インドや中国に匹敵する人口を誇るアフリカにインフラ事整備したらどうか?水素スタンドを作り、水素自動車王国にできればどうか?

 

多かれ少なかれシェアとは煎じ詰めれば使ってる人の数がものをいう。売れる場所へ売るのではなく、使ってる人を一網打尽にして、それしか知らないようにして仕舞えということだ。

 

普及率がどのみち低い地域では水素も、電気も、ガソリン車も大して変わらん。技術的アドバンテージが本当にあるのなら、囲い込めるはずだ。その水素自動車使用人口を背景にしたシェアを武器に技術を成熟させ、他の市場に乗り込んだ方が日本には勝ち目があるように思える。だって、元々ガソリン車の元祖であるアメリカ市場に乗り込んだ技術力ですよ?この日本は。