orangeitems’s diaryというブログがある。
インフラエンジニアをされている方の日記ブログなのですが、ここに『45歳リストラ、希望退職はなぜ生じたのかを考える』というブログ記事が出ていました。
大きく三つの仮説をたててなぜ企業が45歳以上の人達を退職金を積み増してまでリストラするのか?の理由を考える論旨で話が進みます。
仮説1.通説的に言われている状況。
45歳という年齢層が企業内でどんなポジションなのか?という所から掘り下げている考察が展開されて行きます。筆者曰く、20年社内で経験を積んだにもかかわらず、学ばなかった人。所謂給料高くて、生産性の低いもしくは給料の安い代替が可能な職種、業務についている人。この手の話では真っ先にリストラ対象として見られるイメージです。
でもこれは筆者としては実際少数派だろうと予想しています。
仮説2.過去実績を上げた功績によりBoss格のポストを得ていて停滞している人。
過去の功績としてビジネスを立ち上げ、実績を出したものの、そのビジネスは既にポストを得た本人以外の部下が回しており、本人は何もしていないパターン。会社としては過去の功績は認めるものの、そのビジネス以外に広げた実績の無い本人を長く今のポジションで使い続ける意味が無い場合。
仮説3.特定の技術領域でスペシャリストを標榜する人。
しかし、その技術自体は急速に陳腐化してしまっているか、近い将来そうなる目算が高い場合。既に実績を上げて高い職位も得ているこの手のスペシャリストに会社としても、他の技術を一から勉強して下さい。その為に給料も一回大幅に下げます。とは言いにくいという事でリストラ対象という事でした。
番外編として、仕事はそこそこ出来るのに愚痴っぽく、会社批判が多くて、周りに害悪をまき散らす人の場合というのがありました。
これは確かに百害あって一利なしだと思います。
だから、45歳以上の人達は企業としてリストラ対象に見ていると。
非常に納得。
結局、これら三つの仮説は全て、停滞して、変化に対応出来なくなっている人。という事になります。自然界なら、どの仮説の場合も、即待っているのは死です。安穏と出来る技術的アドバンテージも、過去の実績も、終わってしまえばいつかは飯の種では無くなる。特に技術は見も蓋も無い終わり方をする傾向が強いので、心しないといけないと自分も身につまされた記事でした。
石炭が石油にとって代わられた様に今はそのポジション、その技術的アドバンテージがまだ使えているもしくは利益を生み出している様に見えるが、いつそれが全くのゼロやマイナスに落ち込むとも限らない事実をしっかり認識しておく事の重要性を感じました。