経団連会長が、学生の通年採用を打ち出して然も大学側にもそれを受け止めてもらったと言う発言について。
その後の下りで、『終身雇用は無理!』という趣旨の発言をしているというネット記事を見かけた。
予想できた発言だが、ちょっと待てオイ!って話である。
というのは、現在雇用問題について色々問題が有りすぎる。
まず、働き方改革として、事実上ホワイトカラーエグゼンプションがもう導入されて残業代タダ法として施行されている。この働き方改革法は事実上の労働基準法改悪で、(労働基準法とは違う法体系なので直接労働基準法が改正されていなかったと記憶している。)どんだけ働かせて、仮に死んでも、企業が一定の基準を満たせば無罪放免というお墨付きを国が、企業に与えた稀代の悪法だと私は思っている。
その中には雇用の安定という事が当然うたってあるのだが、経団連はこれを無理だと言ってきた。働き方は奴隷並みにして、死しても責任は取らないのに、終身雇用まで表立って守りません!と来たもんだ。働く側からしたら、死刑宣告に近い。もはや乾いた笑しか起きない。
そして、名だたるトップ企業が45歳以上の大リストラを相次いで敢行している。パナソニックしかり、富士通しかり。
この期に及んで、まだ人件費を削る事でしか、利益を確保できない経営陣に何の生存価値があるのか?失われた20年の根幹は簡単だ。給料を買い叩いた事と、雇用を不安定にしたこと。この二つだけだ。それをもっと拍車を掛けましょうって話を『通年雇用』などという綺麗事でくるんで発表したに過ぎない。
様は、終身雇用じゃないから、新卒一括採用はしないよ?優秀な学生が居たら、囲って、さっさとうちの会社に入れちゃうからww勿論、インターンとか、アルバイトとかの形を取ってね。早く奴隷として仕込みますから~ww
という事だ。一流企業へロクな就活もせずに切符をもらえるのは学生からは魅力的だ。それこそ、丁稚奉公でも、無償労働でもなんでもするだろう。でも、そこまでして入った一流企業は終身雇用を約束しない。使えなければ、無私奉公をした人を容赦なく切りますよと宣言している。
餌だけぶら下げて、実際は使い倒す気満々なのだ。
そんな嘘つき企業にそこまでして入る意味が有るか?45歳になったらガッサリ切られるんだよ。まとめてバルクセールの様にな。
これは雇用される側からしたら、もはや、大きいだけの企業は見限るタイミングだという事だ。今後は雇用される側が、個人投資の様に優良企業を見分けて、自分の労働スキルを売り物として雇用される時代にはっきり入ったと言える。
雇用が流動的になり、不安定な収入につながる代わりに、企業は副業を完全に解禁するし、定年も廃止するし、年喰ってるだろうが、若すぎるだろうが、あくまでも仕事の評価で労働者として雇うと言うフリーエージェント的な働き方と雇用方法を呑めと言いたい。
専業で一生を企業に捧げてください!でも、企業は面倒見れません!ではあまりにもふざけた取引だろう。今まではご無理御もっともで、企業の犬になる代わりに、生活や将来を企業が年功序列、終身雇用という形で約束してくれた。
これが崩れたのはとんでもなく大きい。
戦国時代で言ったら、命がけで槍働きはして欲しいけど、恩賞は最小限ね(笑)って話だぞ?普通、命がけで戦って成果が上がったら、恩賞は望みのままだぞ!って鼓舞するんじゃねーのか?(笑)
イザナギ景気を超える長期好景気に入っているのにそんな雇用条件、恩賞しか用意できない大名(企業経営陣)なんて、必要か?って話だよ。
戦国時代なら、そんな当主は下剋上対象だろ?
だから、私は日本に住まないつもりで、老後生活の計画を立ててるの。
労働者を奴隷労働させて良しとする国なんて居る価値が無い。養分になって生き続けるのは御免被る。
奇しくも、既に副業解禁は法律上なんら問題無い。