トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

ダイハツ第三者委員会報告書の件

ダイハツのHPで第三者委員会報告書を読んだ。

要約版と詳細版が掲載されている。

 

色々YouTubeとかTV報道で言われているが、品質界隈で仕事をしている私から言わせてもらえれば、今走っている車は安全だと断言できる。

 

程度の問題なので、不正なデータで合格した「不合格品」と見る事で、嫌な気持ちをするのは解る。ただ、品質試験には必ず標準偏差を取って、95%とか97%が合格に入る範囲に縛る。で、これが不正を働いたとして、まあ95%、悪くても90%程度の合格品は流しているだろうと考える。

 

ていうのは、不正を働く側からしたら、明らかにバレる品質にしてしまうとそもそもウソついてもバレるのだ。ウソついてバレないこの場合、該当車種で、自動車の性能起因で起こる事故が多発しているような目に見える事象が発生していない事から、大丈夫だと予想できる。

 

ホンダのエンジン不具合の話も大きく出ているが、申し訳ないけど、100%合格する製品だと思って製造出荷されたエンジンだって、結果的に欠陥品になってる可能性は十分にあるのよ?

 

何を言ってるのかと言うと、破壊検査をしなきゃ、強度が出てるかどうかなんて実際は分からない。破壊検査をするって事は、合格した製品はもうぶっ壊された後って事。当然使えない。

 

同じタイミング同じ製造工程で製造されたエンジンだから、性能出てるはずだよね?ってのが、正規に受給されているエンジンという事になる。でも実際は壊してみないと本当に性能が出てるか確かめる手段は無い訳。

 

で、最初の標準偏差の話に戻る。

 

同じ作り方、データなら97%合格する製品。これが普通。95%は合格するよね?これが規格上限、それ以下は不合格とすると、仮に90%合格品でも、実際ぶっ壊してみたら、97%品と同等性能でしたまたは90%品がちょっとモチが良かったです。なんて事が起こる。あくまでも推測値の話だから。

 

中国やその他モノづくりが終わってる国と違って、腐っても日本の品質で作られた製品ですよ。そこまで品質落す事をやってたら、開発技術の人だって、品質管理の人だって、自分の仕事に対して矜持ってものがあります。このくらいは数値から言ってもそん色無いなんて事解ってるからやるんです。

 

実際事故ってみたら、人が死ぬような事故の場合、偽装品でも、完全合格品でも、結果は変わらない事が十分有り得ます。これは言っちゃいけない事ですが。どんな完全な強度を持った車でも、事故って死なない車が無い様に、所詮ある程度大丈夫な物であるって事にしかなりません。

 

従って、ダイハツが30年前から不正に合格させていたとしても、その性能はそこまで悪くないし、すぐにでもどうにかしないと明日運転中に死ぬようなものでもありません。

 

運が悪いってことはあるかも知れませんが。

 

今回の事がダイハツ内部告発だったと聞いてます。内部告発するという事は「このまま行ったら、いずれ明らかな不具合品を出してしまう!」そう考えた人がいたのではないでしょうか?

 

ちなみにじゃあどの辺まで大丈夫なのよ?って気になりますよね?

普通に運転するなら、60~70%合格ラインの車であれば問題無いというのが私の見立てです。

 

車屋の製品品質管理って、特に日本車の場合、世界最高峰ですからね。

言い方変えればそもそもが「過剰品質」なんです。ちょっとやそっと検査数値をごまかしたくらいでいきなりバラバラになる様な韓国現代(ヒュンダイ)自動車みたいな事にはなりません。

 

だから、って事ではありませんが、私もダイハツ車乗ってます(笑)

 

格安で新車と交換してくれねーかなー?(笑)

 

次もダイハツ車買うつもりなんで。

 

品質界隈でよく言われる格言

 

重大流出が起きた直後、その会社の製品は買い

(意味):重大流出が起きると直ちに工程の見直し品質基準の大幅改善が行われる為、しばらくは超厳重に品質が向上させられる。つまり、社外流出は極めて稀なじょうたいになる。従って、直後にあたる2~3年くらいの間に出てくる製品は他の時期に出てくるロットより、厳重に管理された製品になる為、性能が良い事が多い(笑)

 

で、これが行われずに2回目の流出が出るような会社は早晩潰れる。ダイハツは後者にならないと信ずるものであります。