トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

時代背景が変わると変わる事。

今、新型肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの事で世間が騒いでいる。

 

勿論、不安だし、感染が広がるのは良い事では無い。当然、その対策も、個々人は元より、企業、団体、国が対応するのが当たり前だろう。そこに疑問の余地は無く、ウイルスの封じ込めに全力を挙げたい。

 

で、

 

その上で私が思うのは、中国に駐在していた当時、MARSや鳥インフルエンザが流行っていた事があるので、その時の違いに時代が変わって、変わった事と大昔から大して変わらない事のギャップがあるという所。

 

特に鳥インフルエンザが流行った頃はそもそも、鶏など鳥類しかかからないと言われていたウイルスが人間に広まり、人間同士でも、感染する事が判明していたのにも関わらず、当の発生源である中国国内ですら、今より全然楽観的にとらえていた。

 

自分の当時住んでいた江蘇省でも、死者が出ていたにもかかわらずだ。

 

市場も普通にやっていたし、鶏も相変わらず生きたまま売っていた。日本人など中国在住の外国人には市場に行くな!とか、人込みは避けろ!とか言われていたが、現地の中国人はちょっとたちの悪い風邪が流行っているくらいの感覚だったんだと思う。

 

日本の会社の総務もとぼけた対応で、今でも忘れないが。当時の外務省と在中国日本領事館、大使館発行の安全喚起メールを添付して、危険性を説き、会社として対応をもとめたら、「手洗いうがいの励行と良く睡眠を取ってください。」と返事が有って、ダメだこりゃと諦めた。

 

でも、まあそんな感じで対応された。

 

ところがだ。

 

今回のコロナは違う。勿論、中身は地獄絵図だと言われている発生源、中国武漢はそれはそれは大変な状況なんだろうが、ご多聞に漏れず、中国サイドからは詳細が出てこない。中国国民も、他の世界各国も中国政府の発表を全く信じて無い。

 

それでも、全世界的に感染は広がっており、封じ込めどころか、治療法も、検査法もまだ完全に開発されていない。

 

これだけAIだ、ITだ、経済発展だ!と世界の覇権を手にするとやっきになってる超大国中国が、有れよという間に全人代を延期するまでに追い込まれた。

 

対するアメリカはインフルエンザが大流行して、死者が1万人越えだ。

 

感染者数における死亡者の数で死亡率を出すなら、日本はトップクラスの治療体制があるとみて間違いない。色々政府は批判されているが、それでも事実上の数字は覆らない。

 

どう見ても安全であると考えて良いだろう。

 

インフルエンザの死亡率も0.1%台なのは日本位で、他は最大10%だ。

 

世界に誇れる皆保険が、保険料値上げやら、負担額増とかで叩かれても、それがあるから、この相対的に万全と言える医療体制がこの日本には存在する。

 

スペイン風邪やらペストの流行があった歴史的大昔から、何百年も経ってるのにたかが伝染病でこんなにも世界が混乱するのだから、まだまだだね。と、どっかのテニスの王子さまに言われてしまいそうだ。

 

こういう時だからこそ、個人の力量が問われる。こじんそれぞれの集合体である組織の力量が問われると思う。

 

変わった事や変わらなかった事を見つめ直すには良い機会だと捉えて、賢く、しぶとく、粘り強く生き抜きたいとふんどし締め直すくらいのつもりで、決意した。