トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

医療崩壊とはこう言うことだ。

とにかく不衛生なんです。病室も廊下も患者さんであふれかえっていて、本来の収容人数を超えて1つの部屋に3人も4人も押し込められていました。患者さんにプライバシーなどありません。モノが散乱していて、トイレも足らないので、その辺に便器が置かれ、患者さんたちは人前で用を足さなければなりませんでした。

 そんな状況なので、自分が担当する患者さんを探そうにも、なかなか見つかりませんでした。どこに誰がいるかの把握すらできていないのです。患者さんによっては、ずっと何も処置されないまま放置されている人もいました。

 現場にいた看護師の心理状態も最悪でした。看護師が患者さんに向かって怒鳴る。怒鳴られた患者さんも怒鳴り返す。忙しいからそうなのか、状況が悲惨だから精神的に参っていたのか。理由は分かりませんが、看護師がナースステーションで人目もはばからず泣いているのを見たときは、「あり得ない!」と感じました。看護師が職場で涙を見せるのは、絶対にやってはいけないことだと思っています。

 医師としてまだ「赤ちゃん」の新米医師が、最前線に立たされているのを見るのもつらいものでした。私には、彼らが責任を持った決断ができるようには見えませんでしたが、患者さんの生死を分ける重大な決断に迫られていた。とても見ていられませんでした。

 

 

日経ビジネス記事より。

 

アメリカニューヨークにある病院の惨状をニューヨーク内の病院へボランティアで派遣された別の地域の看護師が語っているのが上記記事だ。

 

日本はここまでは至っていないが、中国武漢でもつい最近まで同じ状況だったのは以前の日記に書いた通り。

 

韓国や台湾は封鎖が一定の効果を上げていることが宣伝され場合によっては上手くウイルスに対処出来ているといわれているが、私はそこまで手放しに褒められる状況ではないと思っている。

 

中国では今問題になっているのが、長期感染者というウイルスに感染しているが、症状を発症していない患者の扱い。ウイルスをもっているのだから、退院させる訳には行かないのがセオリーだが、これが1カ月以上も発症しない患者だというのだか困る。今後ずっと発症しないのか?それとも風疹や水ぼうそうの様にある日突然発症するのか?未知のウイルスなので誰もわからないのだ。

 

で、中国はどうしたか。

 

とりあえず症状は無いので、退院させたのだ。しかもこの長期陽性患者は退院した段階で陰性の人と同じ扱いになる。つまり、感染者ですらなくなるのだ。

 

これが、新患者数ゼロという中国の統計に実は入っている。

 

長期感染者が白なのか黒なのかこれは医療従事者でも感染症の専門家でも今は判らない。果たして中国だけの現象なのか他の国でも起こりうることなのかもわからない。問題はその感染したウイルスが、薬剤等で撲滅できるのか?である。ウイルスに耐性を持っていて封じ込めているのならそれもありだろう。免疫の研究に使えるから。でも駆逐されていくのか?それとも無毒化されているのか?それもわからない状態で病院から退院しているのだから、始末に悪い。

 

現状、ベットを開ける必要があるので致し方ないといったところなのだろうが、状況が状況だけに魔女狩りが発生してもおかしくない症状である。

 

中国はまだしも、日本で同じような長期感染者が発見されたら、完全に隔離対象となってあっという間に医療崩壊まっしぐらだろう。