映画ファンにとってこのコロナ過は非常にストレスの溜まる期間だった。
何せ映画館なんてものは三密のオンパレードだからだ。席は近いし、しゃべるし、不特定多数だし。空間は屋外にくらべりゃそりゃ狭いし。
だが、お待ちください。
WBがワーナーマイカルを展開し、イオンと組んで映画館をやってた御かげで、アメリカンサイズに傾いた劇場形態であるイオンシネマはそもそも席が大きくゆったり目で設計されており、ムービックスさいたまなんかと比べると一目瞭然。イオンシネマになれるとムービックスが狭く感じる。
そもそも、よっぽど売れてるアニメタイトルでもない限り、映画館に三密になるほど客は来ない(笑)
ここ10年劇場に見に行った時に20人を超えていた回なんて数えるほどだ。
つまり、席次がすでに一席空きになっていなくても、三密には程遠い収容人数にしかならない。それがちゃんと区画整理されて整備されているだけの話。
さて、
そんな映画好きのボヤキはどうでもいい。
今回やっと6/29から封切のこの映画を見てきた!
もうね。
是非とも劇場で観て頂きたい。
ランボー第一作は40年前。私、小学生になる前よ(笑)
そこから、毎作品事に派手なアクションとミリタリーファンが喜びそうな飛んでも発想でいろいろやってくれたザ・アメリカのマッチョ加減が醍醐味の本作。ただし、ランボーシリーズはその中でもしっかり、アメリカの問題を抉る社会性映画でもあるところが映画ファンの楽しみなところ。
今作も、第一作を意識しながら、まとめているあたり大好きな作りになっている。また、これはパンフレットでも触れられているが、第一作目の副題が「FAST BLOOD(初めに流れる血)」だったのに対し、今作は「LAST BLOOD(最後に流す血)」となっている。
これは作品を是非最後のスタッフロールまで見て感じてほしい。
ちなみにアメリカ上映版ではカットされた冒頭12分のシーンは日本上映版では削除されずに見ることができる。この映画とランボーシリーズの社会性映画であるという重要なシーンになるので是非味わってほしい。
映画本編はネタバレになるのでアレですが、シリーズどの作品にもある残酷描写は健在であるので、その辺が苦手な方は避けたほうが良いかと。
コロナ過でストレス溜まった映画ファンをしっかり慰めてくれる程には唸らせてくれる名作だと思います。
流石、一世代を気付いた名優スタローン、シナリオも今回も手掛けてますが、流石です。ただ面白いだけの映画では無い満足感を劇場で味わって欲しいと念願して、今日はこの辺に致しとうございます。